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テーマ:サッカーあれこれ(19824)
カテゴリ:サッカー
■金曜夜のサッカー観戦は苦手だ。それがたとえ代表戦であろうといつの間にかハーフタイムが過ぎ、気がつくとあと残り数分となっていたなんてことが何度かあった。
■しかしこの日の90分については実に濃密な時間の流れに最初から最後までほとんど弛緩することなく文字通りテレビの前で釘づけになってしまった。 ■相手がアルゼンチンであったことがその大きな理由だったのは間違いないが、ただ一方的に攻められているだけでなく、時おり見せる反撃が苦し紛れの滅茶蹴りなんかではなく、ちゃんとボールをためる人がいて、その後ろから何人も何人も湧きあがるように相手ゴールに迫っていく様が得点の匂いをムンムンと感じさせてくれたことが眠気を吹っ飛ばす最大の原因だった。 ■大きな試合で負けた経験が日本代表を強くしているんだと思う。ワールドカップの余韻さめやらない中でアルゼンチンを呼ぶことができた協会のマッチメイクに○をあげたい。しかもメンバーを見てみればほとんどベストに近い陣容。 ■ただ彼らがどれだけ高いモチベーションで日本にやってきたのかという部分はいくらか疑問符も残る。明らかにコンディションが悪い選手も何人か見られたし、たとえこの試合を落としたとしても彼らには特に失うものなんて何もなかった。監督だけは国をあげて叩かれるかもしれないけどね。 ■とはいえ、メッシのほとんどのプレイにため息の嵐。10年前の観客だったら、彼のシュートが外れるたびに頭を抱え彼が絶好の位置でFKを獲得したならば大きな声援を送っていたかもしれない。そう、あの頃まだまだ我が代表はアルゼンチンと対等に試合をすることなんて夢に近かったし、そんな彼らの引き立て役に過ぎなかった。 ■香川と長友の進化にはちょっと驚く。そんなに海外で揉まれるということは自信に繋がるものなのか。技術以上に心の余裕みたいなものがこのふたりには溢れていた。もうひとり目を見張る動きを見せてくれたのが前田。先発に定着すればこの代表の得点王になることは間違いないと思う。 ■ザッケローニという人のサッカーが浸透するのはまだまだ先の話だと思うが、選出されたメンバー、そしてピッチに立ったメンバーを見て新鮮に感じるのはFW登録選手の数の多さである。それまでMFと呼ばれていた本田や香川や松井がFWとカテゴライズされると途端にゴールを決める人というイメージが膨らむ。ああ、日本にはこんなにたくさんゴールゲッターがいたのかと代表が急に攻撃的に見えてくるから不思議だ。 ■次戦はアウェイの韓国戦。日本だけには負けたくないという気持ちはアルゼンチンよりも上だろう。ましてホームじゃなおさらだ。ボール支配率が今日の試合よりも上がった時、日本はどんな崩しを見せるのだろう。サイドからのクロスがいくらか減って縦に通すゴールに直結するパスが増えたと感じたのは錯覚だったのか。次の試合で確認しようと思う。ザッケローニという人は運の強い人のような気がする。それも錯覚なのかどうかやはり次の試合で確認したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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