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カテゴリ:真田丸
■タイムスクープハンターで今回の鉄火起請が取り上げられた回は未見。なので、あんな儀式が当時のいざこざの裁定として行われていたということは知らなかった。仮にあの焼いた鉄を顔面に押し付ける方法であったならば、日の本一面の皮が厚い真田昌幸はどんな諍いにも全戦全勝だったはずだ。
■それにしても、あの後すらすらと話し合いで互いの領分を分け合えることが果たされたのなら、なんで最初からそれをしなかったのかという話だ。もちろん、仲裁にやってくる素敵な人を際立たせる方法としての脚本のなせる業なのだけれどね。 ■じっくりと上杉景勝を描いた回。人を信じ、民を想い、義に厚い。外交を任された彼の側近の兜に掲げられた文字が「愛」なら、彼の兜には「義」が似合う。しかし、そんな字画が多く、複雑な造形をした漢字は戦闘向きでは決してない。彼には兜よりも菅笠の方がお似合いだった。 ■現代の世の中で人質になった経験のある方は特にこの国ではごくまれにしか存在しないと思うが、その待遇は決して良好なものとは言えないだろう。連想するのは手錠とかカップラーメンとか猿ぐつわで、二度とそんな経験はしたくないと思えるものばかりだ。 ■一方戦国時代のそれは人が成長していく中での勲章みたいなもののようで、実は私は上杉、北条、徳川、豊臣の人質だったなんて告白したならばそれこそフォーカードだなんて英雄扱いされてしまうような扱いを受ける。真田信繁の人質ライフもまた順風満帆で、景勝にしてみれば疑似親子を体現できるようなナイスな助っ人でもあった。だから徳川と戦うために一時真田軍に参戦したいという彼の懇願にも二つ返事でOKしてしまう。彼が再び人質として戻ってくる補償なんか何もないのにね。 ■冒頭の上田城の天守閣での見晴らしが良いということは丸見えであるということだというセリフはおそらくそののち大阪城の天守閣でも豊臣秀吉と淀君にも言わせるものとなるだろう。もう一つ予言めいたことを書けばあの時長澤まさみが堺君に言ったちょっと怖い言葉(私はあなたの行くところにいる)は次回の展開を暗示するような気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/03/27 10:16:05 PM
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