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カテゴリ:真田丸
■松岡茉優が黒木華に似ているかどうかは別として、(廊下ですれ違っただけで)あの娘、私と梅ちゃんの良い所を併せ持っていると見抜いた長澤まさみの根拠を知りたい。それは相手が誰であれ思ったことをなんでも言ってしまえる鬱陶しいくらいの発言力と愛する者のためには命をも投げ出してしまうような行動力を兼ね備えているということか。彼女の大変さ(きっと面倒くささだと思う)が今にわかると言った石田三成のほのめかしも気になる気になる。ともあれ現段階では誰からも好感を持たれるような良い嫁に春ちゃんが見えてる見えてる。
■同じことを何度も言ったり、ちょっとした段差で躓いたり、昔と味覚が変わってしまったり、寝ている間に粗相をしてしまったり、老いには勝てない天下人であるが、この年、秀吉はまだ60前ではなかったか。ほとんど同じ年の視聴者のひとりとして、適度の筋トレとサプリメントの服用を勧めたいところであるが、時空を超えた彼との面会はままならない。 ■相変わらず振り回されっぱなしの長男大泉洋であるが、おこうさんと稲夫人が相次いで解任じゃなかった懐妊。元妻の寝室から出てきた後に正室から責め立てられ、あの舅(!)にそのことをチクられると脅された後でまさかの抱擁。その時のBGMの遊びっぷりに大笑い。ただ、大地震の後、稲→おこうという順番に抱きしめてあげた彼の律義さにも好印象。 ■もうひとり、遊郭出没疑惑で正室に追いつめられたその父の方はのらりくらりと嘘八百。真田系譜には都合の悪いことは耳に入らない遺伝子が組み込まれているのかもしれない。話の矛先を向けられた出浦さんのドロンの術にも笑った。まあ、追いつめた奥方にもまた出自疑惑があったのだけどね。 ■そのようにまるでホームドラマのような軽妙なやりとりを挟み込みながら刻々と移り行くその時代の出来事をただの事実の羅列だけで描いていかない脚本は見事。終盤、縁側で兄弟二人が秀吉の容態をめぐって話し合うシーン。真田家という看板を背負いながら、それぞれが徳川側、豊臣側というアウェイの旗のもとに分かれざるを得ないという展開はこれまで少しずつ少しずつ描かれてきた長男と次男の背景描写によって少しも意外ではないと納得させられる。そう、この物語はホームドラマでもありまたアウェイドラマでもあるんだ。 PS ■三谷の小林隆の使い方が絶妙。胃弱の中間管理職。地味だけど、そこにいる必然性が常にあり、汚れ仕事のシワ寄せはたいてい彼に向けられる。それを平気で利用する石田三成も真田信繁もどうかと思うが。今後もまた彼の胃がしゅくしゅくする場面は何度もやってくると思われる。とりあえず今回のサブタイトルは胃変でもよかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/07/24 10:24:34 PM
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