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テーマ:今夜のばんごはん(50200)
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先日、ある知り合いの家で、急きょホワイトチューを作ることになった。生まれて初めてである。
材料はありあわせのもの(牛乳、小麦粉、バター、たまねぎ、ジャガイモなど)を使ったのだが、いろいろ苦心した末、色が薄い朱色になったのとこしょうをかけすぎたのと小麦粉のだまが無数にできたのを除けば、まあ何とか食べれるものが出来上がった。 その際使ったのがテフロン加工のフライパンである。油を使う量が少なくて済みダイエットにはもってこい、ということで使ってらっしゃる方もいるかと思います。 フライパンを洗うときに、フライパンに付いたドロドロを取るのにへちまのような感じのプラスチックのスポンジを使ったのがいけなかったのか、その後そのフライパンはやや焦げ付きやすくなった。 責任を感じ、少し(というか、かなり)フライパンのことを調べていると、テフロン加工の調理器具についてはいろいろと注意点があるようだった。 一般的には、つぎのようなものである。 空焚き(あるいは空焼き)をしてフライパンが過度に熱せられるとテフロンが分解されて「フッ素ガス」という有毒な気体になり、場合によっては風邪に似た症状(せき・のどの痛み・熱っぽさ・だるさ)がでる。ペットの小鳥などはこの有毒ガスで死亡する場合がある。 だからテフロン加工の製品には「空焚きをしないように。」とか「中火で使用してください。」とかの注意書きが書いてあったりする。 さて、テフロン批判派の方々の中には、この「有毒ガスの危険性」とともに「剥がれたフッ素樹脂コーティングの危険性」にも言及する人がいます。フッ素樹脂は、金属製のへらなどを使った場合にも剥がれて料理に混入しますが、そうでなくても微量ながら料理に混入します。(ちなみにテフロンとは米国の化学工業会社デュポン社のR.J.プランケット博士が開発したテトラフルオロエチレン(四フッ化エチレン)樹脂の商品名であり、何かの物質の名前ではありません。れっきとした商標です。ただちょうどソニーのウォークマンのように一般名称化しつつありますが。) テフロン批判派はたとえば次のように言います。 ○フッ素樹脂は、化学的に非常に強固ではあるが、ごく一部は体内に吸収され、これまたアルミニウムと同じように蓄積されていく。これがどのような症状を引き起こすかは、まだはっきりとは判っていない。メーカーは安全だと言うが、それを実験して実証したわけではなく、開発された素材の物理化学的性質から言い張っているだけに過ぎない。 これに対し、テフロン擁護派は、 ○剥がれた塗膜を食べてもそのまま排泄されるので安全である。 ○熱にも強く、化学的にも強固な樹脂だから、体内に吸収されることはほとんどなく、一生使っても、はっきりと判るほど悪影響がでるようなことはない。 ○高分子なので人体には吸収されにくい。 ○フッ素樹脂は、多くの研究機関が行ったテストにより、食べたり、吸入したりしても毒性がないことが明らかにされており、実験例としては、米日で、マウスに九〇日間、食物中に二五%のフッ素樹脂を混ぜて食べさせたが、まったく異常が見られなかつた。 ○フライパンの塗膜を1週間与え解剖したが、まったく異常がなく体重の変化もなかった(大阪医科大学衛生学教室による報告) ○通常三グラムの樹脂がフライパンに使われており、調理時に食べ物に混じるとしても、その量は微量である。フッ素樹脂は、胃や腸で吸収されずにそのまま体外に排出されますので、まったく心配はありません。(日本フッ素樹脂工業会) ○人体に毒性はない。(FDA:米国連邦食品医薬局) 以上は、あくまで「剥がれたフッ素樹脂コーティングの危険性」についての各陣営の意見である。やや批判派の方が旗色が悪いようである。ただテフロンそのものではなく、テフロンが金属のへらなどの使用や経年変化により剥げた場合に、その露出した部分がアルミだったりすると、そのアルミが料理に混入する可能性がある。アルミはアルツハイマー病の原因ではないかと議論されている物質であるので、私個人としては、テフロンを使うにしても一応アルミ製のものは避けようかなと思う。 問題は有毒ガスについてである。 デュポン社の研究者は長年にわたって研究を行っており、マスコミに対して「樹脂加工表面が著しく破壊するのは、温度が 349℃ を超えた時しか起こらない。これらの温度は通常の調理の温度をかなり超えている。」というような発表をしたりして、自社製品の安全性を訴え続けている。 ただ、少なくとも、テフロン加工したフライパンは 230℃ で有害な粒子が発生し、360℃ では少なくとも 6 種の有害ガスを発生する。その中には 2 種の発がん物質、2 種の地球環境汚染物質、及び低濃度でヒトを人を死に至らしめるMFA (モノフルオロ酢酸)がある、ということは認めている。 この6種の有毒ガスとは、 TFE (テトラフルオロエチレン)「発がん性」 HFP (ヘキサフルオロプロパン TFA (トルフルオロ酢酸):植物に有害性。 DFA (ジフルオロ酢酸):実験動物で腎毒性。 MFA (モノフルオロ酢酸) PFOA (パーフルオロ酢酸)「発がん性」 のことである。 もちろんテフロンが燃焼した時に生じる有毒ガスは、さらに高温において生じるものを含めると15種類程度あるといわれており、毒ガス兵器に使われたような危険なものもあります。ただそこまで高温にすることはあまりないと思いますので説明は省きます。 要するに、過度に高温になれば有毒ガスは確かに発生するが、通常の調理温度では問題がないということである。 この辺のことに関しては慎重に議論をすべきではあるが、例えば、米ワシントンに本部を置く環境ワーキング・グループ(EWG)の報告によればデュポン社の主張には大いに疑問があるということになる。もっと低温においても、人体に対する見過ごせない影響があると主張するのです。 その他この有毒ガスについては、その安全性について様々議論があるようですが、 あくまで私個人の意見ですが、 小鳥の肺をおかしくして死なせてしまうような有毒ガスが人体にいいわけがないので、 その危険性のある、テフロン加工のフライパン、炊飯器、ホットプレート、なべ、それから、回転台の軸にテフロンが使われているレンジは、なるべく避けようかなと思います。 ところで、 以上の議論は、鵜呑みにするのではなくあくまで参考にしていただきたく思います。 私の願いは、みんなで賢くなって「効能・効果があいまいな製品」「安全性が必ずしも確実でない食品・製品」を見抜く目を養うことです。 この資本主義の世の中においては、「売れればいい」「買う人の健康なんか知ったこっちゃない」「おれらが死んだ後の世の中なんてどうでもいい」というような企業が少なくありません。 大企業といえど例外ではありません。 あるあるもスパスパも、とてもよい番組だと思いますが、 盲目的に受け入れてしまうのはよくないことです。 ありとあらゆる人に効くということはまずないと思った方がよいと思います。 アガリスクだって効かない人には効きません。 踊らされないよう注意しましょう。 さて、これにてトマトの日記は本当に中断いたします。 夏以降にまたお会いしましょう。 訪問してくださった方、本当にありがとうございました。 いちいち名前はあげませんが、とても嬉しかったです。 では、本当に、 See You Again !! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.24 12:04:20
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