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テーマ:スペイン語のお勉強日記(327)
カテゴリ:パナマな毎日、メヒコな毎日
メキシコ(及びほとんどの中南米)のスペイン語とスペインのスペイン語は、
文法的に異なる部分があるので、 メキシコでスペイン語を勉強する時は、必然的にメキシコで作られた教科書で勉強することに なります。 今、CEPEで使っている教科書は、さすが大学付属なだけあって、 比較的しっかりした内容だと思います。 歴史的なこと、メキシコの伝統食、有名人、公害問題・・・・・、などなどがテーマです。 まあ、教科書としては妥当だし、当然のテーマです。 でも・・・・・・! CEPEに入る前に使っていた教科書は・・・・・・! 私たちが一般的に考える「教科書」の概念からかなり外れる内容が多く、 訳すのに、そのシチュエーションその他、大いに悩まされ続けました・・・・・。 教科書にも「さすがメヒコ」的なことがあまりに多くて。 でもこれは、一応教科書なんだよね・・・・・・! 教科書がこれで良いの? と、訳しながら思わず苦笑いです。 ちょっと前にやった思い出深い(!)文章が以下の通り。 いいですか、最初の1行が大切です。それを頭に入れて読み進めてください。
いいですか、ベルタとエミリオは完璧なカップル、なんです。 その一文で始まる読解、当然それに沿った内容だと読み進めますよね・・・・・・。 でも・・・・・・! たまに無気力になって、何もかもサボる日があります。 給料日には家族で投票して、賃貸料は払わずに、アカプルコに行きます。 えっ?それのどこが「完璧なカップル」なの? と、頭が混乱してきませんか? 賃貸料払うのは義務でしょう・・・・その他。 もしかしてこちらの訳し間違え・・・・・???と不安になります。 というか、そもそもそんな話、外国人向けの教科書に載せる? 自国民の恥さらし、とか、思わないの? で、極めつけは、最後の2行が突然出てくるんです。 「で君は、こんな無責任な人々が家族のモデルだと思うのかい?」 「うーん、そうね、ある程度は、私もそう思うわ。」 って、あなた達は誰!? エミリオ?ベルタ?それとも第三者? 全てが理解不能。 文章の内容も意味不明だし、シチュエーションも意味不明。 あまりの煮え切らなさに、イライラしつつ臨む次の授業。(一応予習で訳していた。エライッ!) 先生によれば、最後の2行は、最初が以前にこの教科書で出てきたどっかの外国人、 次のセリフがメキシコ人の女性・・・・・・・、なんですって・・・・・。 そんなの、そう書いてくれっ!突然無名で登場するなっ! そして曰く、 「メキシコはね、子供が学校サボりたいって言ったら、いいよいいよ、っていう親が多いの。 賃貸料とアカプルコだって、メキシコ人は全て「その時」楽で楽しい方を選ぶの。」 ですと。 因みに先生の名誉のために言っておくと、彼女は日系人なので、そういうメキシコ人の 怠惰さは嫌いみたいです・・・・・。 それでも彼女のお母さん(メキシコ人)は、彼女が子供の頃学校をサボりたいというと、 やっぱり「いいよいいよ、今日はお休みね」と言ってしまう人だったらしい・・・・・。 でも、お父さんが日本人なので、「行けっ!」と言われて行っていた・・・・そーです^_^; これはほんの一例に過ぎません。 いつもいつも、なんだかモヤモヤとしたものを抱えて訳していました。 その文章の根底にある常識というのかそういったものがあまりにも私の感覚と違い、 訳せば訳すほど、混乱を極めるのです。 でも↑の文章も、前向きに考えれば、メキシコ人の特性を伝えたかったのかもしれない、 と、思います。 けど、ナニカガチガウ・・・・・・? と思ってしまうのは私だけ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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