オアハカ2~エルトゥーレ、テオティトラン・デル・バジェ
オアハカ滞在2日目の朝。昨夕の雨のおかげで空気も澄み、カラッと晴れた気持ちよい朝です。週末の朝食はビュッフェのようです。昨夜とは別のパティオに面した席で、朝露に濡れたお庭を眺めながらの朝食は自然と食も弾みます。ビュッフェは、アメリカンスタイルに加え、タマーレスやチョコラテ(チョコレートドリンク香辛料入り)など、メキシコスタイルの朝食、デサユノ(desayuno )も充実し、大満足です。メキシコはフルーツが豊富で美味しい。こういうホテルの朝食では、いつも私はフルーツをたっぷり食べます。~~~~~~~~さて今日は、半日のオプショナルツアーに参加しました。メキシコ人の割には分かりやすい英語の発音をするガイドさんと、フランス人、チリ人、と国籍様々な客10人ほどのツアーでした。まず、高さ40mというアメリカ大陸最大の木エルトゥーレ El Tule へ。確かに隣の教会が押し潰されそうに大きい・・・・・。次に向かったのはテオティトラン・デル・バジェ Teotitlan del Valleという村。この村では羊毛を紡いで、糸をコチニールやインディゴなど自然染料で染め、織り機をを使ってタペテTapete(カーペット)などの織物を作っています。訪ねた工房では、全ての工程を説明実演してくれました。 コチニールの赤に、酸(レモン)を足すとオレンジになり黄色になり、そして何かを足すと紫になり・・・・・・、と、自然の色の原理がそのまま再現されるのです。タペテの模様は、図案があるわけではなく、先祖代々伝えられた模様と本人のインスピレーションで織っていくのだそうです。そんな大切な伝統の柄なので、インターネットなどに載せられるとマネされたりするから困る、と言っていました。なので私も、きれいな写真を撮ってきましたが、自分の宝物にしておきます♪コチニール(ウチワサボテンに寄生するエンジムシ)で染めたタペテがとてもきれいだったので、お土産に買ってきました。1畳ほどの大きさで、1,800ペソを値切って1,600ペソ(約16,000円)。模様が複雑になるほど高価になるようです。オアハカの街中の伝統工芸館みたいなところでは、40万円とか80万円などという超高価なものも売っていました。もはやそれは芸術品です。タペテは、街中のメルカドなどで合成染料で染めたものをよく売っているのですが、やはり自然染料で染めたものとは比較になりません。自然染料の微妙な色合いと、複雑な模様の相対関係。やはり伝統の「本物」は美しかった。