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子供の頃から不思議だったことがある.それは太平洋戦争.あの愚かな戦争に向けて,なぜ日本人は雪崩をうって突進したのか?という疑問である.日本人の多くが,あの戦争を支持したのだそうだ.そして敗戦とともにみな頬っかぶりを決め込み,責任を誰かに押し付けた.
本当に不思議だったのだけど,最近のわが国民の動向を見ていると,その不思議がまるで不思議でないように思えてくる.未曾有の自然災害と原発事故.国民が一丸となって,と呼びかける政府. 大変なのは理解できるが,そろそろ桜も見頃だぞ,とネコに声をかけてみる.するとネコはつり上がった目尻をさらにつり上げて「今は非常事態だぞ.自粛しろ」と言う.仕方ないので今度は杓子(しゃくし)に声をかけてみる.すると杓子も... というような状況であるらしい. NHK総合で2月27日夜,「日本人はなぜ戦争に向かったのか」というドキュメンタリーを見た.メディアが狂い,世論が狂い,それに押されてメディアがさらに狂う.「メディアが狂えば,本当にわずかな時間で,国の行方が狂ってしまう」と松平定知さん. これホントにNHK? と思わせるほどスゴい.これほどの番組を作ることができるとは思っていませんでした.わずか50分の番組だけど,眠気がけし飛んでしまった. 国民も狂っていたんです.どういう状況下でどういう判断をしたのがマズかったのか.現在のわれわれは,同じような状況下で,同じようなマズい判断をしてないだろうか? 同様のことを,「逝きし世の面影」さん: http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008 が「冷却は年単位 福島第一原発の圧力容器破損(原子力安全委)」という記事で指摘している. (以下引用) これ、間違いなく70年ほど前にも同じ事が起きていますよ。 66年前の8月15日までは今の同じ。 この日本国で今と同じ様に、当時はテレビが無かったが、やっぱり毎日毎日『デマに惑わされない』だの『買占めは止めよう』と耳にたこができるほど宣伝が流れていたのです。 (引用おわり) この記事で「逝きし世~」さんは,さらに重要な指摘をしていますが,ここでは割愛します. さて,次は「美味しんぼ」の作者である雁屋哲さんのブログ.「雁屋哲の美味しんぼ日記」: http://kariyatetsu.com/ 雁屋さんの記事に対する批判・攻撃があまりに多くて,コンピュータが処理しきれない状態になったらしい.で,ブログを「当分休止します」とのこと. - 日本には事実を知りたくない、あるいは知らせたくない人が大勢いる - 日本に言論の自由があると言うのは飛んでもない間違いだ と雁屋さんは書いている. また,「大相撲を守れ」という記事で雁屋さんは, - 最近の日本は、長引く不況のせいで、集団ヒステリーが起きやすい状況になっている。 とも指摘している. 確かに,この10年ほどだろうか,日本のマスコミの洗脳報道ぶりが目に余る.誰かが「あっちだ!」と指をさす.すると人々がいっせいにその方向に走り出す.そういう茶番劇を何度も見せられてきた. マスコミなんてウソばっかりだよ,と近所のネコが言う.あんなもん信じる奴はバカだよ,と杓子クン.そう言う彼らも少し洗脳されている.ウソも百回聞くとホントになるらしい.周囲が皆ひとつの色に染まる.みんな流されちゃってるよ,バカだね,と言いつつ,ネコも杓子も流されている. マスコミ以外の情報源,そして日本語以外の情報源を確保すること.その必要性を今あらためて強く感じます. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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