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「へなちょこ自然保護」からの転載です.
キーワードは「米国化」 日本の米国化.それが安倍政権のめざす日本だ. たとえば農業.生産性が低いのだという.日本の農家は努力が足りないらしい.「国際社会」では「生き残りをかけた」競争が行われているのだと,国営洗脳放送が毎日ことあるごとに言っている. テレビを見てはいけません.これほど繰り返しインプットされたら,よほど自分をしっかり持っている人でも洗脳されてしまう.大規模な自然破壊を前提とした米国の農業と,自然との対話を基調とする日本農業とでは,そもそもの成り立ちが違う.しかし洗脳されてしまった人は米国式の農業を日本でも始めようとするでしょうね. たとえば医療制度.日本が誇る国民皆保険はどうなるだろうか? この制度の有難みは,自分や家族が大病を患ったとき実感される. 日本がTPPに参加したら,行き着く先は米国の医療制度.うっかり病気もケガもできない.治療費の払えない貧乏人は死ぬしか選択肢がない.絶対に受け入れてはならない制度です.ここまで言ってまだピンと来ない人は,映画「シッコ」でも見てください. 医療制度だけではありません.マスコミは小さなことのように報道しているけれど,TPPは日本の社会を根底から破壊し,米国化を押し進める爆破装置です. 話をもとへ. たとえば子供の英語教育.日本語がまだ身につかない幼児の年齢から英語を教えるのだという.この国は狂っている.日本人を育てたいのなら,まず日本語をしっかり習得させるべきでしょう.優先順位を間違えてはいけない.外国語の習得は,もっと後にすれば良い.それではダメですか? それとも日本政府は,英語は「外国語」であってはならないと考えているのだろうか? 英語は国により地方により多種多様な言語だ.しかしテレビから聞こえて来るのはアメリカ英語ばかり.これも異常. たとえばマスコミ.そういえば国営放送が昔やっていた「おはよう世界のトップニュース」とかいう番組が最近見当たらない(*).たしか米国だけでなく,英国,フランス,ドイツ,ロシア,アラビアなどのニュース番組も放映していたはず.「どうなってんだ?」とチャンネルをいじったら,民放で米国のニュース番組を流していた.米国の天気予報までやっている.あきれてしまいました. 世界には多様な国々があるのに,テレビから流れて来るのは大本営発表と米国のニュースばかり.何度も言いますが,本当にこの国は狂っている. (*)NHK様が外国ニュースを取捨選択して教えてくれる World Wave とかいう番組はあります.NHKというフィルターを通過した検閲済み情報だけが国民に与えられる仕組みです. たとえば憲法改正.いまの憲法は米国に「押しつけ」られたものだ.押しつけでない「自主憲法の制定」は自民党の党是である.そこで,まず平和ボケの憲法を書き換える.すると日本は「戦争のできる国」になる. そして中国と戦争をする.というのは冗談だけど(冗談だけにして欲しいけど),それは最悪の,しかし全くあり得ないわけでもないシナリオ. もっと現実的なシナリオもある.日本が「戦争のできる国」になったら,いま最も喜ぶのは米国でしょう.小泉内閣はイラク戦争に自衛隊を送ったけれど,日本国憲法の制限下でできることは限られていた.憲法を改正すれば,その制限がなくなる.堂々と日本軍を戦争に狩り出すことができる.安倍首相が,しきりに「集団的自衛権」を強調するのは,そういう理由からでしょう. 米国に対し,そこまで奉仕する.何と卑屈な姿勢ではありませんか.「押しつけ」られた憲法だから「自主憲法を制定」したいなどは大ウソ.どこが「自主」ですか.ただひたすら米国にひれ伏し,貢(みつ)ぎたいだけの売国政策です. 世界で最も好戦的な国.巨大な軍事費と優れた科学力を背景に,いつも世界のどこかで戦争をしている国.それが米国だ.その戦争に日本軍を使ってください,というのが「集団的自衛権」に込められた安倍首相のメッセージ.「戦争のできない国」だった日本は,「戦争が日常である国」に変貌する.これも日本の米国化だ. この調子だと,いずれ日本軍は米軍の指揮下に置かれる可能性もある.すると日本兵士は指令,つまり「耳からの」アメリカ英語を理解できねばならない.なるほど日本人には子供のときから英語教育を施したいわけだ. そして,もちろん社会システムが似ていればいるほど,この「日米同盟」(つまり日本が米国の手先になって戦争をすること)はうまく事が運ぶ.日本を「米国化」することには,そういうメリット?もある. かつて小泉内閣は日本を変えて,「米国化」に向けて大きく舵をきった.たとえば派遣労働が普及し,勤労者の権利は大きく制限されることになった.かつては「一億総中流」と揶揄された,あきれるほどの平等性が,日本人の活力の源泉だった.今では人々は管理と競争と,「頑張れ」というかけ声で働かされている. 貧富の差が拡大し,「勝ち組」「負け組」という言葉が流行した.民営化が押し進められ,それを監視するのが役人の仕事になった.定年後の役人の「天下り」先も増えた.小泉内閣の施策により,地獄にたたき落とされた日本国民は多い.大企業や既得権者に甘く,庶民には厳しい「改革」であった. そう.小泉改革により日本という国は,著しく米国的になった.いま安倍首相は,小泉氏と全く同じ路線をなぞっている.その行き着く先は日本のさらなる「米国化」以外にありえない. Make Japan American(日本を米国ふうに改造せよ)だ. 安倍首相は「ナショナリスト」ではない.ひたすら米国に愛嬌をふりまくだけの人だ.この国を米国に売る似而非ナショナリスト.この男の正体が,君には見えているだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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