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朝日新聞の「異議あり,特定秘密保護法案」.本日ご紹介するのは昨日(12月5日)の記事.語り手は蓮池透さん.ご存じの通り,北朝鮮による拉致被害を被った家族のお1人です.
情報の大切さ,正確な情報を知って,その上での意見交換の重要性,といったことが指摘されています. (以下転載) ================================== 異議あり,特定秘密保護法案 隣国との歴史封印するな 拉致被害者家族 蓮池透さん 朝日新聞 2013年12月5日 拉致被害者の家族には政府機関から丁寧な状況説明がある,と思う人がいるかもしれませんが,実際は違います.捜査上や外交上の秘密を理由に,詳しい説明は家族でも受けられませんでした. 知りたいことがたくさんあります.2002年9月の小泉純一郎首相の電撃訪朝はどう実現したのか.被害者8人の「死亡」を北朝鮮の言うがままに受け入れてまで,なぜ日朝平壌宣言への署名を急いだのか.家族として知る権利があるし,隣国との歴史の一幕を正確に記録する意味でも説明が必要だと思います. 特定秘密保護法は,こうした情報を永遠に封印してしまうかもしれない.強い危惧を覚えます.一番心配するのは報道の萎縮です.政府から情報が得られない中で,新聞やテレビの報道は,家族にとって時に希望をつなぐ唯一無二の情報だったからです. 日本社会そのものにも重大な影響をもたらすと思います.拉致問題の発覚は,結果的に「北朝鮮たたき」の世論形成にもつながりました.今ではマスコミですら,北朝鮮との交渉や対話を主張しにくい状況になっている.異論を言いにくい「萎縮社会」の芽はすでにあるのです. 拉致問題に取り組むには,人権問題に加え,国際情勢や,日本と朝鮮半島の歴史を幅広く理解し,意見を出し合うことが重要だと考えるようになりました.法案は逆に,社会を1つの意見に誘導する危険をはらんでいると思います. ================================== (転載おわり) 太平洋戦争では,日本国民は英語を勉強することを禁じられたそうです.英語は敵の言葉,「敵性言語」だから,という実につまらない理由からです.敵の言葉であるからこそ,大いに勉強して情報を得る方が,国民にとってメリットが大きいだろうと思うのですが,日本政府の意図は別のところにあったのでしょう. 日本国民が日本語以外の情報にアクセスすることを困難にして,日本政府に好都合な情報しか流さない.こうして国民に情報を与えない.本当は負け続けているのに,マスコミは「勝った,勝った」の報道ばかり.「日本は負けているんだ」などと家庭内で口走ったら,それがバレたら警察にしょっ引かれる. 今回の,「特別秘密保護法」は,そういうことを可能にする法律です.国民に情報を与えない,真実を口にした国民は逮捕する.そういう暗黒の日本を作るつもりですか.自民党の議員さん,公明党の議員さん.どうお考えですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 6, 2013 05:59:09 PM
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