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朝日新聞に連載中の「異議あり,特定秘密保護法案」.今日はニューヨークタイムズ東京支局のM.ファクラーさんの意見を紹介します.
(以下転載) =========================== 異議あり,特定秘密保護法案 「他国の間違い 学ぶべき」 NYタイムズ東京支局長 マーティン・ファクラーさん 朝日新聞2013年12月4日 特別秘密保護法案は,世界の言論とは反対の方向に進んでいると懸念しています. 米中央情報局(CIA)のスノーデン元職員による暴露は,秘密主義が米国家安全保障局(NSA)に電話やメールの傍受を許してきたことを示しました.秘密は大きな権力を与えます.米国では国内の反発から,秘密を少なくし,監督を強めるよう見直しています.日本は他国の間違いを繰り返すのでなく,そこから学ぶべきです.「米国の要求」というのも,官僚の言い訳のように聞こえます. この法案は,秘密を決める官僚に大きな裁量と権限を与えます.尖閣諸島をめぐる中国との問題もあり,日本が防衛を真剣に考え,その一部に適切な情報管理があるということは理解します.ただ,法案は度を超しています.国会の役割もあまり見えません.米国では軍事政策には上下院が大きな役割を持ちます.それでも,テロや戦争が官僚組織に力を与える口実となり,秘密主義の下でほとんどチェックも受けませんでした. 日本の法案は,秘密の定義があいまいで広すぎ.チェックもありません.議会がチェックをするか,米国の情報保全監察局のような官僚組織から独立した第三者機関が必要ではないでしょうか.米国でもNSAに「過剰な自由」を許すなど多くの問題がありました.何のチェックもなければもっと危険です.各省庁が隠したい情報を秘密にするのは大問題です. =========================== (転載おわり) 心に残った指摘を,もう一度書いておこう. - 秘密は大きな権力を与える. - 必要性は理解するが,法案は度を超している. - 国会の役割もあまり見えない. - 秘密の定義があいまいで広すぎる. - チェックする仕組みもない. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 4, 2013 02:34:51 PM
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