日本の潜水艦戦ー物資で負けたわけではない
東アジアは戦国時代か?3前回の記事で書いたように、潜水艦ともなると持っている国が少なく、43か国しかありません。作った国となると、アメリカ、イギリス、フランス、ロシアドイツ、中国、北朝鮮、ルーマニアそして日本。しかし、ルーマニアは戦前に作っただけ、北朝鮮は280トンの潜航艇程度ですから、実質はそれを除く7か国しか作っていません。ちなみに空母を作った国はアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、イタリア、スペインそして日本空母と潜水艦は軍事技術の粋を集めた塊みたいなものですから普通は作るのも難しいし、運用を難しい。しかし、その空母と潜水艦を作って使おうとした陸軍がある。ご存知ですか?皆さんは知っていますよ。なんと日本陸軍!(ーー;)当時は空母を持っているのはアメリカ、イギリス、日本潜水艦を持っているのはその三国に加えてドイツ、ソ連戦前はイタリアやフランスも作れなかった空母・潜水艦を独自で作り運用しようとした日本陸軍!凄い、凄すぎる・・・訳ないでしょ(ーー;)物資が無くて困っている時期に、伊仏も作れない潜水艦を設計して独ソも作れない空母を運用しようとしたってどうよ。この資材・能力を海軍の艦船や陸軍の戦車・砲・航空機に回したらどれだけ有効だったことか。私は子供の頃、大人が「物資があったら戦争に勝っていた」というのを聞きましたが、果たしてそうだろうか?アメリカの潜水艦 211隻 50万4千トンタンバー級 2400トン 12隻マッケレル級1200トン 2隻ガトー級 2400トン 77隻バラオ級 2400トン 120隻(47年まで)イギリスの潜水艦 107隻 9万2500トンU級 730トン 49隻 ヴァンパイア級 740トン 42隻 アンフィオン級 1600トン 16隻ドイツの潜水艦 118隻 24万8千トン21型 2,100トン 118隻日本の潜水艦 148隻 28万4千トン海軍巡潜甲型 4,200トン 4隻 巡潜乙型 3,700トン 29隻 巡潜丙型 3,600トン 11隻 潜高大型 1,500トン 3隻潜中型 1,500トン 18隻 潜小型 780トン 18隻潜輸大型 2,200トン 13隻 潜輸小型 500トン 10隻潜補型 4,300トン 1隻 潜特型 6,600トン 3隻 陸軍三式潜航輸送艇 370トン・540トン 38隻アメリカは何種類も作っているようですが、実はマイナーチェンジしながら同じものを作り続けています。イギリスは2種類作っていますが、ドイツに至っては1種類だけ。日本は11種類(@_@)いくらなんでも変えすぎでしょう!アメリカのパラオ級は47年まで製造していますから戦時中に活躍したのはせいぜい半分くらい。60隻が戦争に参加していないと仮定するとアメリカ 約150隻 35万トン日本 148隻 28万4千トンこれはどう見ても互角でしょう(@_@)なぜ負けたのか?日本は何種類もの潜水艦を開発する費用。それを組み立てるラインの複雑さ、運用においても熟練するころには艦型が変わってしまっている。この差が大きかったとしか思えません。皆さんはどう思われますか?