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2019.03.11
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カテゴリ:映画

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 シネスイッチ銀座に映画を観に行きました。
以前「メアリーのすべて」を観に行ったとき
予告編を見て「ともしび」という映画に心惹かれていました。

予告やあらすじを見ると、
かなり重そうで暗そうな印象の映画でしたが・・・
ちょうど主人公の年齢と自分が重なっていることもあり
暗そうですがサスペンスタッチでもあり、興味を持ちました。

 話をすると娘が
同じ映画館で上映している「マイ・ブックショップ」が観たい、と言うので
ちょうど時間が同じ頃なので一緒に行くことに・・・
と言っても、私が一足先に出たのですが。
チケットを買ってあとからやってきた娘に渡し、
彼女は地下に、私は3階に行きました。

なんとなんと入ってみると、観客が10人位しかいません!
日曜の昼なのにね~~

見終わって・・・

時間が経つにつれてじわじわ来る映画でしたね~
面白いとかっていうモノじゃないんですよ。

でも私は好きか嫌いかと言えば、これ・・・好き・・・かも。

主人公の主婦アンナの表情を執拗に撮っている映画ですが・・・
これは若い人にはつまらない、わからない映画かもしれません。

はっきりネタバレしちゃいますが・・・

主人公のアンナの夫と二人だけの淡々とした生活が
夫が犯罪者として疑われ収監されてから、徐々に変化していきます。
いや、日常そのものは変化はしないのですが・・・
きちんと彼女は家事をして、仕事である家政婦も勤め上げています。
家政婦として行っているセレブの家には障害児がいますが
彼女はちゃんとかわいがっています。

なのに自分の本当の息子からは、訪ねて行っても門前払いです。
いったいなぜ?なにがあったから?
どうしてこんなに息子は母親をじゃけんにするのか・・・

その理由をはっきりとは表さない映画です。

でもなんとなく夫の子供に対する犯罪ではないかと
におわすのです。
前半で「うちの息子に・・・」とドア越しに責め立てる
女性が居た事から・・・

でも、アンナは夫を信じていたのかもしれません。

が、後半で天井の沁み取りを頼んだ業者がタンスをずらしたさいに
見つかった封筒・・・
その中身は画面にはあらわれませんが夫の犯罪の証拠の写真が・・・

彼女はそれを近所の住宅のごみ箱に捨てます。

アンナの淡々と家事をこなす表情・・・
地下鉄に乗ると、いろいろおかしな人と遭遇するのですが
声を出したり、あからさまにいやな表情をしたりしないのですが、
なぜかそのときの彼女の顔が今も心に残ります。

彼女は自己啓発のような演劇サークルに通っているのですが
そこで親しく人と交わっているわけでもなく・・・
プールでひと泳ぎして、シャワーを浴び衣服を着る・・・
それだけなのに、その姿はなぜか胸につきささる・・・
そうそう彼女が着替える場面がしょっちゅう出てくるのですが
それは彼女が老境に差し掛かっていることを
より観客に感じさせる意図があるのでしょうか?

とにかく、アンナ役のシャーロット・ランプリングの
まるでドキュメンタリーを見ているような
圧倒的な存在感と、演技しているようではないその演技力・・・
に感動しました。

孤独なアンナにひとつだけ救いがあったのは
仕事先のセレブの家庭の障害を持つ男の子が
彼女になついていることでした。

彼女はきちんと家事をこなし、家政婦の仕事もして
障害児にも愛情を注ぎ、ただ真面目に生きてきただけなのに・・・

自分の孫の姿も遠くでただ見つめるしかできない・・・
孤独と絶望とがこちらにまっすぐに伝わってきました。

そして私がランプリングの演技もさることながら
この映画の監督にとても興味を持ちました。

うまい・・・と思ったからです。

冒頭の演劇サークルで奇声を発するアンナにドキッとし
これから始まる物語はいったいどんなふうにになるのか
不安になったし
最後は駅で待つアンナの後ろ姿とごう音を伴って入ってくる
地下鉄の車両・・・で、ぱっと終わります。
観客の期待を裏切るような終わり方でしたが
今思うと鮮やかでした。

これはフランス映画みたい・・・なのかな~
でもけして難解ではないような気もするし・・・

アンナに共鳴はするけど共感はしないかもなぁ・・・

楽しくも面白くもない映画だったけれど
こんなにあとあとまでいろいろじわじわ
感じさせてくれる映画も珍しく・・・

やっぱり観てよかったです!!


 ちょうど同じくらいに映画を見終わった娘と
シネスイッチの出入り口で会い、
それぞれ見た映画の感想など話しながらの遅いランチ・・・・

結局よく入るベトナム料理屋で
フォーを食べました。うまかった。

やはり、見たいものは思い切って見に行くことにしよう!!















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最終更新日  2019.03.11 01:39:17
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