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2023.04.05
カテゴリ：テレビ
NHK BSプレミアムで「フジコ・ヘミング ～ショパンの面影を探して」
を見ました。 再々放送だったようですが、とても良かったです。 なんと言っても驚いたのは、 歩行器（歩行車）がないと歩けないのに、コンサートをいくつもこなし、 ついには念願のスペイン・マヨルカ島にも行ってしまうという・・・ すごい９０歳なのでありました。 そして、９０歳であの指の動きは脅威です。 やはり、ただ者ではないのです。 いろんな面で力になって下さる方がたくさんいるから、ともいえるけど それは彼女のピアノに、そして人物そのものに 惹かれるからに違いありません。 一番好きな作曲家はショパンだそうで・・・ ショパンとジョルジュ・サンドの関係に興味を持ち ふたりの逃避行の地、マヨルカ島に行くことを望んでいたそうです。 が、年齢的にもう行くことはできないと思っていたらしいです。 しかし、２０年間の付き合いであるバイオリニストさんが いろいろ便宜を図ってくれて・・・ 昨年９月に行くことができたのでした。 そして、ただ観光で行くだけでなく バルセロナでもコンサートをして聴衆を感動させ マヨルカ島でもコンサートホールで・・・ そして最後に・・・ マヨルカ島のショパンとジョルジュサンドが暮らしていた 修道院でコンサートをやってしまったのです。 それが・・・ 部屋で弾くピアノの音を観客は庭で、 明るい陽射しの中で聴くという・・・ なんともオツな感じがしましたよ。 なんだか素敵でしたよ。 この、旅行の最後の演奏がとてもよく弾けて、 本人もうれしかったようでした。 いつも「いっぱい間違えた」とおっしゃるのですがね。 確かに、技術的にどうかと批判される方もいるようですが どんな演奏でも、ただ技術だけを聞きにいっているのではない・・・ 魂に響くものがあるから、みんな感動するのでしょう。 ステージ衣装も、とにかくすてきで似合っているし、 ピアノを弾く時には、はずしておくプレスレットや指輪も おしゃれです。 天才少女と呼ばれて、あと一歩で世界に羽ばたくピアニストに なれるはずだったのに・・・ 寸前で耳に故障が起こるなんて、 ２０年前に偶然見たNHKのドキュメンタリー「フジコ・ヘミングの時間」 は本当に衝撃的でした。こんな不幸があるのか・・・と。 「今」がもっと早く来てほしかった、とおっしゃってますが 本当にそうですよね～ そういえば、絵もお上手だったなぁと思ってそれを見た記憶があって 展示会にでも行ったのかと思いましたがそうではなく 銀座のシネスイッチという映画館でフジコヘミングの映画を見たんですね～ そのことを日記に書いていました。 この時にも書きましたが絵もとってもお上手なんですよね。 お父さんがデザイナーさんだったからか・・・ その絵のことをちょっと検索したら、なんと画廊で ほとんどSOLD OUTになっていました！ わたしだってほしくなるような絵ですもの。 結婚はなさらなかったんですね。 付き合った男性は「どれもとんでもない人」で 後悔しかないようすでした。 言動がはっきり、きっちりしていて共感できます。 「愛国心はない。どの国もみんな好き」 きっぱりそう言えるのが素敵です。 フラメンコ仲間のＲ子ちゃんが大好きで たしか映画は２度見たと聞きました。 ファッションを目標としているようです。 映画で出てきたパリの部屋が理想とか・・・ まだまだ精力的にコンサートを続けていますが いつまでもお元気でいてほしいです。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2023.04.05 21:40:02
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