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2023.09.19
カテゴリ：ライブ
 昨日、舞台「橋からの眺め」を 池袋の東京劇術劇場プレイハウスに観に行きました。 主演 伊藤英明 坂井真紀、福地桃子、松島庄汰、和田正人、高橋克実 計六人の舞台です。 伊藤英明さんのファンではないんですが カード会社のＳ席半額！に誘われ・・・ 坂井真紀さんは好きな女優さんです。 社会派アーサー・ミラーの作品ということくらいしか 知識がないまま・・・ これは丁度わたしが生まれたころ（１９５０年頃）の アメリカの底辺の人たちの物語・・・ 不法移民問題とか家族の息苦しさとか・・・ 悲劇に向かっていくシリアスな家庭劇でした。 ギリシャ悲劇のような・・・という前置きもありますね。 いつも宝塚とかミュージカルとか見ているので こういう鬱屈とした舞台は、とっつきにくかったです。 が・・・あとから思い出してみるとじわーっと 胸にしみわたるような感覚が・・・ ハードな作品だったと思います。 まったく眠くなることもなく引き込まれて観ることが できたのは、役者さんの力量と舞台演出でしょうね。 大道具、小道具もよく生かされていた気がします。 地下の陽の当たらない部屋・・・ 実際、水が出てくるホース・・・ けしてキレイとは言えないベッド ほこりがバンバン出そうな枕やクッション・・・ 小さいキッチンすらひとつの舞台にあるのです。 圧巻は危機的な状況になった時、照明のついた天井が低くなって行くことです。 恐怖感を助長するのに役立っていました。 こうして、あとから思い出しみると観に行ってよかったです。 気になったのは、伊藤英明さんの活舌と声量ですが もしかしたら、風邪をひいていたのかもしれません。 少し残念でした。 ふたりの女優さんが素晴らしかったと思います。 ものすごいエネルギーでした。 ストーリーテラーでもある弁護士役の高橋克己さんは さすがでした。この方がいるとなぜかホッとします。 存在感・・・なのですね。 いったん幕がおりて、再度上がった時 改めて、六人しかいなかったんだ！と思いました。 重厚・・・な舞台でした。 舞台が終わって、トイレに行ったとき 若い女性たちの中には 「全然わからなかった、何言ってるのか・・・」とはなしてる人もいたけど 移民問題とかあの時代のアメリカは、よくわからないのかも しれませんね～ わたしはむしろ、わかりやすかったと思います。 あ～ちょうどあの頃って、こんなに大変だったんだなぁと。 イタリアその他の国の人たちが母国に家族を残して アメリカにやってきて、働くのも市民権を得るのも・・・ 日本に生まれて良かったなぁとつくづく思いました。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2023.09.19 13:18:52
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