東芝は26日、米電力大手のNRGエナジー(ニュージャージー州)が設立した原子力発電所の建設推進会社に3億ドル(約300億円)を出資すると発表した。東芝はNRGから原発2基を受注している。新会社は設計や納入機器の選定などを通じて同原発の建設を推進するとともに、NRGが今後計画する原発建設プロジェクトに企画・立案などで協力する。東芝は新会社への出資を通じて米国での原発事業強化を狙う。
東芝がNRGから正式受注したのは改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)原発2基。受注額は8000億円程度とみられる。テキサス州に建設し、NRGと電力会社のCPSエナジー(テキサス州)が2015―16年に運転を開始する計画だ。
東芝は昨年夏、同原発のエンジニアリング契約をNRGと結び、受注が内定していた。このほど主契約者に正式に決まり、主要機器の納入まで一括して建設プロジェクトを請け負う。東芝がABWR方式の原発を海外で受注するのは初めて。
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最終更新日
2008.03.26 14:31:12