政府は1月にまとめる経済財政運営の中長期方針で、2011年度に国と地方を合わせた基礎的財政収支を黒字化する目標の達成が困難との認識を示す方向で調整に入った。世界的な景気後退の影響で、税収が十分確保できないためだ。一方で公共事業や社会保障費を抑える歳出削減の計画は維持し、財政再建を進める。
26日の経済財政諮問会議後に記者会見した与謝野馨経済財政担当相は「08年度だけで税収が見込みから7兆1000億円も減った延長で考えると、(11年度の黒字化は)かなり厳しいものがあると思う」と指摘。財政再建目標の考え方は、年明けの諮問会議で議論を続けると説明した。
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最終更新日
2008.12.27 19:33:52