パリの恋人
だめだ。全然だめだ。なにがって?序章。崩壊のタンゴはもう始まってる。携帯電話のキーボードを一個づつはがしている。クリアになったが、非常に使いづらいものになった。パリの恋人は最高だ。曲を聴くたびに、日ごろ内に秘めている感情が、グァ~っとあふれ出す。俺は俺であるために生きているはずなのに、いつのまにかいつのまにか、いつも回りに迎合している自分がいる。あわせている自分がいる。本当の俺はどこなんだ?何を、どう、 俺はどういきたいんだ?いつまでも、胸のつかえはとれない。10年以上たった今も、小さい頃から、同じ疑問を抱えて生きている。向かう道も、行く術も何も知らない、あの頃と何も変わっていない。結局、何もわからず、日々を過ごしている、あっているかあっていないかもわからない価値観のなかで。くそくらえだ、と思いつつも、何かを恐れ何かを敬いながら生きている俺はいったいどうしたいんだ?いつもわからない疑問がわからないまま過ぎ去っていく。