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カテゴリ:言語

 久々に東京に来て、山の手線に乗ると、車内の画面に何やら怪しげな英語講座が映る。

 何なに、英語の形容詞にはちゃんと決まった順番がある。

 それで、、。

 数量 → 大小 → 色 

 なるほど、

 だから、たとえば、four big red balls となる。

 これを「知識」と捉えれば、実に陳腐。バカバカしい。

 ところが、「モノの考え方」と捉えれば、アインシュタインの相対性理論に匹敵する大発見だ。

 なぜって、このことは、英米人がたとえどのような順序でモノを考えようと、言い方を変えれば、最初に赤いボールが頭に浮かんで、その大きなやつというのが次に浮かび、最後にそれを4つほしいと思ったとしても、red big four balls とすることはできないことを証明することになるからだ。

 これは「英米人は前から考える。だから前から訳せ」という理屈と矛盾する。

 それなのに、英語を教えている人間というのは実に不思議な人種で、「英語では、数量、大小、色の順ですよ」と言った舌の根が乾かないうちに、上の英語を「赤いボールの大きなやつを4つ(ほしい)」と訳すと、「英語はその順番になってないでしょう」とたしなめる。

 まさに、政治家よりもウソつき。吉兆よりも偽善。社会保険庁よりもいい加減。

 英語の偽装をそのまま放置して、世の偽装に口出しすることなかれ




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最終更新日  2007年12月21日 22時14分15秒
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