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売り場に学ぼう by 太田伸之

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Nobuyuki Ota

Nobuyuki Ota

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2022.09.07
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カテゴリ:ファッション
1964年海外旅行が自由化されると、高田賢三さんはのちにニコルを創業する松田光弘さんと一緒にパリに旅行します。二人は文化服装学院「花の9期生」同窓生、二人が働いていた婦人服専門店チェーン「三愛」に長期休暇を申請、運賃の安い船で南仏マルセーユに辿り着いたそうです。

そして、パリ2区ギャラリーヴィヴィエンヌに小さなブティックをオープンします。場所は確保したものの潤沢な資金があるわけではありませんから、学生時代ペンキ屋でアルバイトした経験を活かして大好きなアンリ・ルソーのジャングルの絵をブティックの壁面に描き、「ジャングル・ジャップ」とショップ名をつけました。写真は開店準備に向けてルソーの絵を描いている賢三さん、2枚目がルソーの原画「夢」(ニューヨーク近代美術館蔵)です。このときの賢三さん、本当にハッピーな表情してますよね。








2008年日本人のブラジル移民100年を記念する「サンパウロ・ファッションウイーク」セミナーで賢三さんのスピーチから、店名ジャングルジャップの由来、その後中南米の日系移民から「ジャップ」は差別用語と指摘されてショップ名を「ケンゾー」にしたことを知りました。セミナーで日系ブラジル人に「申し訳ありませんでした」と改めて詫びている姿が印象的でした。

サンパウロでは5日間連日ディナーをご一緒してたくさんの話をしました。
その後も帰国されるたびにお会いしてお話しする機会がありました。母校文化服装学院に「実践・高田賢三講座」を作って学生たちが仮想アシスタントとなってデザインするプログラムをセットし、学生や若い日本のデザイナーたちがチャレンジする高田賢三の世界を展覧会形式で見せる構想を提案、文化学園の大沼淳理事長に私が説明に伺ったこともありました。

しかし、まさかの新型コロナウイルス感染で2020年賢三さんは急逝、直後には大沼さんも亡くなりました。構想を実現できず、私はモヤモヤをずっと抱えたままです。



(2013年@大石一男さん鯨岡阿美子賞受賞記念パーティー)


(2016年@セブン&アイとの提携レセプション)


(2017年@FEC賞授賞式)


(2018年@葉山文化園)


(2019年@長年の広報担当鈴木三月さんのパーティー)


(逝去後に配信されたもの)





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Last updated  2022.11.04 16:54:58
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