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2011年10月11日
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カテゴリ:漫画・アニメ
★ 『 プラネテス 』(1999~2004) 幸村誠

(モーニングKC 全4巻)



以前、アニメ版の方について日記に書いたが、ようやく、原作漫画版の『プラネテス』を読んだところだ。

雑誌掲載時は、1話読み切りの不定期掲載だったということなので、壮大な長編を読んだ後のような感動にはやや欠けるが、1話1話がジワジワと胸に来る物語だった。


実はアニメを観てから少々時間が経過してるので、細かいところは忘れているし、それほど、アニメキャラのイメージを引きずらずに読めたのは良かったかも。

アニメは結構強烈なオリジナルキャラがいたり、原作とは微妙に設定や人物像も異なるので、多くのファンが言うように、それぞれ別物として楽しめる、という点には納得した。

そういう意味では、人にもよると思うが、初見の人は、アニメを先に観た方が、抵抗が少なくて済むかもしれない。


絵は、パッと見、ものすごく魅力的というのでもないが、非常に丁寧で無駄なコマが無い。特に、人物それぞれの苦悩、葛藤する表情が印象に残る。



少し残念なのは、自分がもっと若い頃に読んでたら、もっと共感出来たかもしれない、ということ。

登場人物の悩みや葛藤は、若さや未来を「持ってる者」、そして、誰かに「守られている者」特有のものだから。

彼ら(彼女ら)は皆、理解のある家族に恵まれ、仕事や同僚に恵まれ、才能にも恵まれている。

「何も悩むことなんかないのに」。傍から見れば、そう思える。

人は誰でも、若くて幸せな時ほど、それになかなか気づけず、怒りに満たされるものなのかもしれない。

こうした葛藤を経て若者が得るもの…、「気づくこと」そのものより、その「過程」のかけがえのなさを丁寧に描いている。



総合的に言えば、人生観を左右するほどではないが、じんわり良かったという感じだ。

例えば、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を観てる間に、登場人物の涙に「貰い泣き」すればするほど、後に余り残らないのと比べて、それほど泣けはしないけど、色々な場面が読後も暫く頭から離れない。


この「ほどほど感」が、アニメ化が成功するポイントかなと思う。


読者や視聴者を泣かせるのは意外と簡単だと思うが、この作者の上手いところは、むしろ、ユーモアあふれる日常的なやりとりなのではないかと思う。その辺の手腕を生かした作品をもっと読ませて欲しい。



<関連日記>
2011.9.29. 宇宙ゴミ(スペースデブリ)と言えば、やっぱり、『 プラネテス 』



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最終更新日  2016年10月12日 00時26分14秒
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