昨日の、高校一年生の彼は、波動の法則が理解出来るほどの人だから話したんですが、人間は今も昔も、激しい競争の中で生きて居て、その競争心理の中に最も危険な落とし穴があることを知って居ますかと尋ねると、解りませんとの答えだったので、教えてあげました。それは、他人より優れていると言う思いで、他人より優れていることは、実は欠点でもあるんです。そのことは「吉田兼好」と言う歌人が気ままに綴ったエッセイ「徒然草」の中にも書かれて居ます。物事の本質が見えて居る人は、大体同じ様なことに気が付いて居るものなんですね。
せっかく吉田兼好と言う人の名前が出て来たんですから、徒然草に書かれている内容で講釈しますと、他人より優れていることは、むしろ大きな欠点である。身分や家柄が高いとか、他人よりも才能があると思っている人は、外見では分から無くても、心の中に「自惚れ」という悪が潜んでいる。人からは「ばかじゃないか」と見られたり、ひどく非難されたり、災いをも寄せる原因は、ひとえに、この慢心なのだ。だから、「自分は優れている」ということを忘れるように戒めたほうがよい。と、徒然草(百六十七段に書かれて居ます)。
確かにそうだと思い当たる方も多いと思います。何時の時代でも、他人よりも優れていることを喜ぶ人の世で私達は暮らして居ますから、一歩でも二歩でも他人よりリードすることが理想に成って居ます。兼好も、自分は優れて居ると思っている人に対して、慢心ほど危険なものは無いぞと警告しています。「地獄の始まりは、有頂天からで、自覚が無くても知らない内に、他人を見下し、馬鹿にしていないか、馬鹿にする気持ちが無いか、常にチャックする心構えが賢明な人生に成るポイントだとラッキーも思って居ます」。
今一度、時間がある時にでも、自分の持っている常識と言う曖昧な価値観もチェックする事をお勧めします。よく社会人の常識だの、世の中の常識などとうそぶく人が居ますが、常識とは、自分が二十歳になるまでに身につけた偏見や差別がそのまま常識に成っていることが殆んどの様で、常識を手放しても自由は手に入らないと言うことを言って置きます。
あなたの幸せと健康を祈ります(^^)v
【ラッキーの一言】この世から偏見と差別が無く成ったら人間はどれほど幸せに成れるか解りません・・・
ラッキーでした(^O^)/
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