素敵なこと、京都から。

不意に見上げた休日の空が
地上の気温に反して
夏みたいな色をしていたから
嬬恋の風を思い出した。


特別なあの場所に
臆病な私を連れ出してくれた、
音楽と緑と日差しが
今思い出しても眩しくて


後も先もなく
日常から切り取られた
瞬間的な時間がそこにあって
そこに居られた事実が力をくれた。


また、夏が来るんだ。


新しい夏ごと、
新しい出来事がある。


自分を測るのに
夏はちょうどいい記憶場所。
ずうっと昔から。



夏が来る前に、戻ろう。


まだ諦めてはいない。