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素敵なこと、京都から。

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November 10, 2015
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カテゴリ:思い出話。
この電車でどなたか、
昔、愛用していたシルクタッチを
着けておられる。


懐かしい。
大好きだった香り

夕方からの出張、
偶然にも乗り換えに降り立った駅は
この香りと共にいた頃の私が
新しい未来へ心を踊らせた場所。


日が落ちた駅、
その頃はなかったコンビニの灯りが
眩しいほど寂しい。


乗り換えた電車は
初めて乗る路線
懐かしい車窓の景色を置いて
初めての街へ向かう。


ひとりで仕事で。



そこに置いてきたその頃の私には
想像に及ばない未来を
歩いている。
この足で。
嘘みたいに。



この先の私、
今の私の想像がどれ程及ぶのだろう。



ヒールの高さは
あの場所よりあとに積もった
負けん気とプライド。



シルクタッチに守られた
場所はもうない。


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Last updated  November 11, 2015 01:06:37 AM
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