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テーマ:ひとりごと(15010)
カテゴリ:思い出話。
この電車でどなたか、
昔、愛用していたシルクタッチを 着けておられる。 懐かしい。 大好きだった香り 夕方からの出張、 偶然にも乗り換えに降り立った駅は この香りと共にいた頃の私が 新しい未来へ心を踊らせた場所。 日が落ちた駅、 その頃はなかったコンビニの灯りが 眩しいほど寂しい。 乗り換えた電車は 初めて乗る路線 懐かしい車窓の景色を置いて 初めての街へ向かう。 ひとりで仕事で。 そこに置いてきたその頃の私には 想像に及ばない未来を 歩いている。 この足で。 嘘みたいに。 この先の私、 今の私の想像がどれ程及ぶのだろう。 ヒールの高さは あの場所よりあとに積もった 負けん気とプライド。 シルクタッチに守られた 場所はもうない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 11, 2015 01:06:37 AM
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