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憑狐の九十九市

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九十九堂狐屋

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2023.08.27
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カテゴリ:小説
世界螺旋 ―佐能探偵事務所の業務日記― (コバルト文庫) 文庫 2014/2/25
梨沙 (著), カキネ (イラスト)

【あらすじ】

おんぼろアパートの一室にある『佐能探偵事務所』。未来視の力を持ち、眼帯をつけた高校生の戒が社長で、社員は彼の兄である新(+猫一匹)のみ。ただし最近は、父親の浮気調査を依頼しにきたことのあるクラスメート・美姫が入り浸るようになり、事務所の中は今までよりも少しだけ賑やかになった。けれど肝心の客はめったに訪ねてこない。しかし、事件は意外なところから始まり…?

【ひとりごと】

物語の主人公兼ヒロインである女子高生美姫が未來視に悩む眼帯高校生戒を取り巻く世界の修正から守るお話。要は恋する乙女が死ぬはずだった戒を助けてハッピーエンドのタイムトラベルなお話。
ヒロインである美姫は両親の因子でタイムトラベル的な感じの能力を持った少女で、その力を使って発狂した父親の殺害行為を乗り切ったり、幼い戒を助けたりし、今は生き残っている戒と恋仲前の感じで仲睦まじく過ごしていたのだけれど、とある行為がきっかけで世界の歪は悪化し、次々とバタフライエフェクト的な感じで破壊が起きる。世界はそのいびつさを修正するため動き、もはや戒を殺すしかない的な感じ。だが、そんな運命は変えてやる的な感じで、起点そのものを救うのだ。そしてハッピーエンドで終わり。

タイムトラベルとかタイムリープとかを聞くとシュタインズ・ゲートを思い出すのです。アレは面白かったなぁと思いつつ比べると、まあ、過去の行いを改変したせいで主人公が悩んだり絶望したりするのはお約束的な? 世界の修正を免れるために一つ一つ元に戻し育的な? そんな感じではあるものの、このラノベはなんというかシュタゲのように共感とかそういうものはなかったなー的な感じ_(:3」∠)_
まあ、女主人公であることも理由としてあるのだけれど、なんというか、自業自得の面があるというか、自分がやってきた行いが返ってきたっていう側面があるので、そこまで頑張れとか共感とかねえです。二番煎じ的な感じ見ていたこととか単純に自分の中でピークが過ぎたとか、とりまタイムトラベルの話としては微妙といいますか。戒を助けるためだけにタイムトラベルしてただけなので、中身の半分以上は現実世界でのお話で、解決するために終盤タイムトラベルする感じかな。あとはまあ、そんな感じなので、タイムトラベルの醍醐味が薄味。あと時系列がちょっとイミフ的な感じになったのがちょっとという感じ。

というか、幼い戒を助けるためにタイムトラベルするのはまあ、わかる。
七年前の八月六日に一度消えている=タイムトラベルしたから。その七年前の八月六日に幼い戒が死ぬから。つまり、同い年のヒロインが助けに行ったってことでおkなのかい?_(:3」∠)_でもヒロインと戒が出会ったのは高校生だぜ。あと、終盤のタイムトラベルで三度目くらいのタイムトラベルでセーラー服を着た自分が二人状態で、んん? となったお_(:3」∠)_どういうこっちゃ。

まあ、そんな感じで、タイムトラベル要素を入れつつのお話で、そして基本的に世界の異常はヒロインが狂わせた世界なので、同情の余地はないというか、みんな大けがしたり事故ったり死亡したりしているわけで、なんていうかほかの人可哀想的な感じ。最終的には何もなかったかのような世界になり、美姫と戒は恋人となってハッピーエンドの世界。なんだかなーって感じですにゃん_(:3」∠)_

そんなわけで、結末としては別にいいんだけれど、良いところどりって感じ(*´ω`)個人的にはわくわくもどきどきもしなかったので普通かそれ以下。四で終わりって感じだったかな_(:3」∠)_
あと、イラストの戒と小説内の戒がの性格のギャップが激しいというか、タイトルの探偵って意味あったの? 的な感じ_(:3」∠)_探偵って名がついているから探偵ものかなと思うと痛い目を見る作品でしたにゃ_(:3」∠)_




【中古】世界螺旋 —佐能探偵事務所の業務日記— (コバルト文庫)







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最終更新日  2023.09.12 12:00:08
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