614221 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

南トルコ・アンタルヤの12ヶ月*** 地中海は今日も青し

南トルコ・アンタルヤの12ヶ月*** 地中海は今日も青し

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

お気に入りブログ

コメント新着

gama@ Re:超簡単!ドライ・バジル作り(07/30) 今日初めてここを見つけ端から読んでいる…
東京のぐーまま@ 通学カバン・・・から1ヶ月がたちました。 こんにちは。東京在住のアザラシ娘と二人…
アサコサル@ ど派手なんすね~ デニズリで近所のコドモ達にエイゴを教え…
cloe97@ Re:通学カバン。今年の流行は、コレだ!★2006(08/30) きゃーー!派手だぁ!!!やっぱりドイツ…
turkuvaz@ Re[2]:ふむふむ(08/30) みあるさん 大事なもの忘れてました!…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2005/09/09
XML
テーマ:海外生活(7779)

§フェティエの魅力、再認識(2)

アーチをくぐり抜け、左右に肉屋や香辛料屋を抱える薄暗く短いトンネルが切れると、明るい日差しの差し込む心地よい空間が広がっていた。
ハン(隊商宿)のような構造で、かつギリシャ風の破風を特徴とする石造りの建物の、方形をしたパティオ(中庭)の中央には、巨大テントの下に魚屋がズラリと並ぶ大理石カウンターがしつらえられている。
パティオを囲むようにして、周囲には肉屋やレストランが軒を並べ、レストランの軒先を飾る色とりどりのテントが、小さい広場を一層魅力的なものに見せている。

魚市場、魚屋の並ぶカウンター
魚市場、魚屋の並ぶカウンター


魚市場、パティオの眺め魚市場、パティオの眺め2
魚市場、パティオの眺め


私たちは早速、魚屋のカウンターに詰め寄り、アンタルヤでは食べられなさそうな、珍しそうな魚を物色。
生憎、「これ」というのはなかったのだが、私は新鮮なイカを見るなりイカが食べたくて仕方がなくなった。上の娘も、リングフライにニンニク・マヨ・ソースをつけて食べるのが大好きなので、私は早々にイカに決定。
その他、ボラの卵を目ざとく見つけ、これもひとつだけ調理してもらうことに。
魚の好みの偏った夫は、ありきたりのレヴレッキ(西洋スズキ)を娘たちにもわけてやるつもりで2尾注文。
上の娘は、さらにソモン(サーモン)の輪切りを見て食べたくなったらしく、これも1切れ追加。
魚屋は、それぞれの重さを量って値段を出す。全部で20YTLなり。

巨大アキヤボラの卵エビの一種?
左から、巨大なアキヤ(akya、日本名は?)、ボラの卵、エビの一種?


どこで食べるの?と聞くと、魚屋が指差したレストランは、青と白のツートンカラーも爽やかなREIS(船乗り、船頭の意味)というレストランだった。店先にサメの剥製?が飾ってあるのが眼を引く。

フィッシュ・レストランREISフィッシュ・レストランREIS2
フィッシュ・レストランREIS


こちらは、食べかけで失礼!イカのリングフライと、ボラの卵のフライ。

イカのリングフライとボラの卵のフライ


すっかり満腹した私たちは、他にはどこにも立ち寄らず、まっすぐ車に戻ると、楽しいひとときの余韻を味わいながら、一路カヤキョイ~オリュデニズ方面に向けて車を出発させた。

* * * *

今回、観光らしい観光はまったくしなかったにもかかわらず、私の脳裏にはフェティエの印象が強く刻まれることになった。
過去2回のごくごく短いフェティエ滞在で得た印象から、「フェティエって大したことない。そう面白い場所でもないのに、どうして人気があるんだろう?」と常々訝っていた私。
もちろん一般的な意味で、観光客を惹きつけてやまない数々の魅力がフェティエにはある。なんといっても青い空と海。背後に迫る緑の山々。海あり山あり遺跡あり。マリン・スポーツありマウンテン・スポーツあり。

だが、魚市場のあるチャルシュ(商店街)一帯を歩いてみて初めて、私自身フェティエの魅力のひとつに気付いたような気がする。
チャルシュのそこここに植えられた緑の落とす清々しい木影と、土産物屋の軒先の色鮮やかな対比。密集した空間ならではの心地よい窮屈さ。ブラブラ散歩の愉しみ。観光客、地元民。国籍を問わず人々の集う空間がそこにはある。
モダンな店舗に占領されたモノトーン気味で拡散気味のアンタルヤのチャルシュと比べると、色鮮やかで求心性に満ちたフェティエのチャルシュは、私にはずっと魅力的なものに映った。
「こんな場所、アンタルヤにはないね」「アンタルヤにもこんな空間が欲しい」
そんな独り言を何度もつぶやいた私だった。

 (つづく)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005/09/14 07:36:20 AM
[トルコ的生活/わたし的生活] カテゴリの最新記事


プロフィール

turkuvaz

turkuvaz

カテゴリ

フリーページ

●アンタルヤ移住記


始まりはいつも突然


海さえあれば


子供のこと


なにゆえにアンタルヤ


●アンタルヤの12ヶ月


∬9月―頭の痛い季節(1)月謝高騰


 (2)学校探し


 (3)相談


 (4)対決


 (5)待ち合わせ


 (6)学校巡り


 (7)休息


 (8)父兄懇談会


 (9)続・父兄懇談会


 (10)続々・父兄懇談会


 (11)続・続々・父兄懇談会


 (12)学校探し、再び


 (13)助言


 (14)その後―上の娘


 (15)その後―下の娘


∬10月―天国と地獄のあいだには(1)


 (2)一抹の不安


 (3)予感的中


 (4)楽園の風景


 (5)待ち受けていたもの


 (6)嫁の立場


 (7)アンタルヤへの帰還


 (8)心尽くし


 (9)家族の集い


 (10)天国への階段


∬11月―キノコ奮戦記(1)いざ松茸! 


 (2)キノコとの格闘


 (3)またしても空振り


 (4)キノコ恋しや


∬12月―チョルバの誘惑(1)


 (2)タヴック&メルジメッキ・チョルバス


 (3)イェシル・チョルバス、そして


 (4)チョルバへの誘い


∬1月―白い悪夢


∬2月―銀色の休日(1)予定変更


 (2)ダルヤンへ出発


 (3)ホテル探し


 (4)夕食での椿事


 (5)カウノスの遺跡


 (6)舟下り


●私の旅の案内役


●ヒッタイトの足跡を訪ねる旅―第1回


(1)目指すはベイシェヒル湖


(2)ファスルラル村への道


(3)ガイド少年


(4)教師の家


(5)湖畔の夕暮れ


(6)鯉料理


(7)聖なる泉


(8)湖水に浮かぶ


(9)湖畔のドライブ


(10)夢の跡


(11)帰路


(12)新たなる旅路


●ヒッタイトの足跡を訪ねる旅―第2回


(1)ムワタリ王のレリーフ


(2)カラタシュ野外博物館


(3)イェセメック野外博物館


●半日ガイド体験記(1)音信不通


(2)すれ違い


(3)再会


(4)苦肉の策


(5)最初の仕事


(6)日曜パザール見学


(7)車内ガイディング


(8)我が家訪問


(9)和食ピクニック


(10)最後の仕事



© Rakuten Group, Inc.
X