苧環の花
京の西陣の路地に毎年苧環が咲いたので、懐かしい。結構探せば野川沿いにも、あちこちの家々にも咲いているのに驚いている。キンポウゲ科の多年草で、高さ20~30cm。花が苧環(紡いだ麻糸を中を空洞にして円く巻いたもの)の形に似ているので名付けられた。苧環の花を見るにつけ母を思いながら業平の詠んだ和歌を口ずさむことにしている。 古の しづのおだまき 繰りかへし 昔を今に なすよしもがな 在原業平 (いにしえの しずのおだまき くりかえし むかしをいまに なすよしもがな)歌意 昔の倭文織(しずおり)の糸を巻くおだまきを繰るように、再び繰り返して、 昔の二人の仲を今に繰り返す方法はないものかなあ。 苧環は糸繰り花や母思ふ クリックしてね ↓ 人気ブログランキングへ 俳句・春・植物、苧環の花・糸繰り花、在原業平