未央柳(びょうやなぎ)のことは書きました。
Hypericum chinense (オトギリソウ科 オトギリソウ属)です。
「オトギリソウ科 オトギリソウ属」これ、なんとなく見ていました。
オトというのは「音」かと思っていました。音を切る、一瞬息を飲むといった感じで。
でも、これ「弟切草」と書くのですね。
この漢字で、映画とか漫画にもなっているようです。
それで恐ろしい伝説があるのです。
その前に、この「弟切草」、薬草で、タカノキズグスリ(鷹の傷薬)、チドメグサ(血止め草)などの異名も持っています。
伝説は、花山天皇(天皇968~1008)のころのことです。
晴来という鷹匠がいて、 鷹が傷つくとこの草を使っていました。
それは門外不出の、薬草としてのの利用でした。
ところが、ある日、弟がこの特効薬の秘密を 恋人の頼みもあって、他の鷹匠に教えてしまいました。
それを知った兄晴来は大いに怒り、弟を切ってしまます。
ここから弟切草の名前が付きました。
そして、弟を斬り飛び散った血が葉や花の黒点になったという伝説があります。
葉を光にすかして見ると 黒い点が見えます。それが、弟の血のゆかりです。
恐いですね。
あじさいもそろそろ終わりになります。
あじさい、最後に向かうと、萼が裏返ります。
何か謙虚で、いいな、と思います。
写真は、クレナイですが、土の肥料が不足しているのか、あまり真紅にはなっていません。それでも萼が下を向いています。