井の頭公園で、モミジがとてもキレイでした。
![井の頭公園のイロハモミジ](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/63/0000466463/66/img5a7a1af7zik3zj.jpeg)
このモミジ、赤ちゃんの手とかカエルの手とか言われますが、葉の切れこみの深いイロハモミジ葉は、赤ちゃんの手です。
またカエルの水かきのある足の形のように切れ込みの浅い葉は、カエデです。カエデは 「蛙手(かえるて)」が転じたものと言われ、をカエデと呼ぶようになったと考えられています。
植物学的にはモミジもカエデも「カエデ」と言い、どちらも分類上カエデ科のカエデ属の植物です。モミジという科や属はありません。
モミジの語源は秋に葉が赤や黄色に色づき、変わっていく様子を古く「紅葉づ(もみづ)」と言った動詞から転じたことから由来しています。つまり「揉み出るもの」の意(「揉み出づ」の転訛「もみづ」の名詞形)ということです。
そして、モミジは中国や朝鮮半島に数種の自生があるのみで、それ以外は日本列島にあるだけです。
ちなみに「紅葉肉」は鹿肉です。モミジ揚げといって、モミジ葉そのものを揚げたモミジの天ぷらもありますが、鶏の足を揚げたものもあるようです。
「紅葉の天ぷら」は大阪の箕面(みのう)です。箕面はモミジの名所で、ずいぶん前ですが、モミジの時、行って食べました。そういう流れで言えば、広島のモミジまんじゅうも有名ですね。
先日見た韓国の歴史ドラマ、『イ・サン』では、王家の后たちが、モミジを見に遊山に行く場面がありました。黄色くなった葉が映っていました。
韓国に行った時、ちょうど秋だったので、黄葉した街路樹をタップリ見ました。
ほとんど、黄色でした。
その時、万葉集の先生と一緒だったのですが、万葉集にも出てくるのは「黄」に色づく葉を詠うものが多のだそうです。それは、色づいた葉を愛でることが、大陸から朝鮮半島を経て日本に入ってきたからだということで、その影響が出ているのだろうということした。
「紅葉狩り」という言葉があります。「桜狩り」とは言いません。この「狩り」とは何だろうと思います。
平安時代には実際に紅葉した木の枝を手折り(狩り)、手のひらにのせて鑑賞する、という鑑賞方法があったからという説があります。
確かに、果物などを採る意味では、現在でも「いちご狩り」や「ぶどう狩り」などに使われています。
手折ったのですかね。
貴族や武士は、「鷹狩り」といった狩猟をする楽しみがあるが、庶民にはそれがないので、自然を愛でることを狩りに例えたとする説もあります。
とにかく、「紅葉狩り」タップリとしました。
こうした紅葉が見られるのも、年に1回しかないことで、後、何回見られるだろうかと思いました。
![井の頭公園、紅葉](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/63/0000466463/67/imgd9f526e7zik4zj.jpeg)