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今日は、受講している教養講座の今年最後の日でした。
今日のテーマは法医学でした。 講師は、監察医として活躍され『死体は語る』『死体は知っている』『解剖学はおもしろい』など多数の著作を出しておられる、上野正彦さんでした。 テレビなどお顔を拝見したことがあります。 直接お話を聞くのははじめてでした。 「死人に口なし」と言いますが、本当は多くのことを語っているとのことです。 もちろん言葉ではなく、その体に残された痕跡から死者の言葉を聞き取るのです。 本当に広い見識で、お話はとても興味深く引き込まれます。 スライドを使ってお話くだしました。 ちょっとショックだったのは、死体のスライドでした。 死斑がこのように出るとかいったことなのですが、死は恐いなとなんだかそんなことを思いました。 遺体は、「もの」になりますね。 ガンとか、脳溢血とか、そうした病気は、年取ると、木が枯れるように、身体に来るものだそうです。 しかたないと言ってしまえば、それまでですが、そういうお話の後、死体の写真を見て、なんだかショックでした。 死んで硬直しないうちに、着物を着替えさせて、そういう状態を、自分のこととして考えていました。 死というのは、脳と肺と心臓が止まる瞬間をいうのだそうで、脳が死に、肺が死に、心臓が死に、というような順番もあるようで、脳が死んだ時、脳死で、他の機能はまだ生きているのですね。だから脳死の問題があるのです。 脳が復活するかというと、そんなことはないようで、だからといって、脳の死で死と認められるかというと、確かに難しいです。 猿が、死んだ子どもをいつまでも抱いていることがニュースになったことがあったようですが、日本人もなかなか死を認められないようです。 とにかく、死体のスライドから、どんな死を迎えるのだろうと自分の死体のイメージを浮かべていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.12.15 21:08:02
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