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Jun 12, 2010
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カテゴリ:徒然独り言
とある地下鉄駅に近い、高層ビルの二階にあるM社の受付フロントフロアで、旧知のエグゼクティブコンサルタントと待ち合わせた。

美人のエグゼクティブセクレタリーが迎えにきて、ゲスト認証カードを受け取り、ゲートをはいる。そして、エレベーターに乗り込み、最上層階へ向かう。

「このビルには、いつから入居されていたのでしたっけ?」
「さあ? 数年前からだったと思いますが・・・」
「そうですか。」

降りたフロアは、エグゼクティブフロア及び会議室フロアのようであった。
我々は、セクレタリーに紹介され、会議室受付の和装した受付に導かれて、異質の空間へとはいっていく。緑に囲まれ、石畳が続くなんとも不思議な空間である。

和風茶室風の会議室群を持つその空間は、ビル内のオアシスのような存在であった。

和風の空間は、緑と大きな窓に三面を囲まれ、その一面の窓から見下ろすと、正面には原宿界隈が広く眼下に広がり、国立競技場もよく見える。

花火の時には、一部の窓を開けたり、ビル外の音を拾う仕組みも別にあるとのことであった。

そう、窓を閉め切ったビル内では、花火は窓からみることができても、音は聞こえないのだそうだ。

国立競技場近くには、今度我々が入居するオフィスも見える。
連れ立って訪問したエグゼクティブコンサルタントの新宿オフィスは見えぬが、その方向まで、一望できる素晴らしい眺めであった。

しばらくして、「すみません、お待たせしました」といいつつ、フランクな格好で、上席の執行役員になっている彼は現れた。

十数名は、座れるであろう、その贅沢な空間に、旧知の中である三名が集まり、業界やビジネスの話に明け暮れて行く。あっという間に二時間は過ぎていく。

そして、そういえばあの頃はといいつつ、昔のあの頃の話へと三人は導かれていくのであった。


そう、この界隈は、まさしく、もの言わぬ亡き母の現世最期の小ツアールートのひとつであった。
広尾のマンションから葬儀場に向かうまでの想い出の場所を巡る小ツアー。

そして、生前の母は、このビルの立っていた場所、界隈には特に強い想いをもっていたことだろう。

この場所は、父の、そして、母の父の歴史そのものであったからだ。

そのビルは今は、P社のものである。おそらく建て替えたのであろうそのビルには、すでに、昔の面影は一切なく、時代が変わった事を、現実感をもって教えてくれる。

私の心の中の、あの母の死という感覚は今までなんともつかみどころのない非現実感覚であったのだが、エレーベーターの中でのセクレタリーとの会話の中で、それは一気に現実感に変わって行ったのであった。

昨日、二つ目の総会招集通知が届いた。
今では、なぜか、その二つの招集通知元の本社は、港区の同じ地区界隈に隣り合って存在する。
不思議なものである。
一つは、私が長年勤め、育ててもらってきた会社であり、
もう一つは、親や祖先が長年成長させてきた会社である。

世の中は、不思議とつながってくる。
良い事なのか、困った事なのかはわからないが、自分の頭の中ではつながってくることが面白い。

夏目漱石、三四郎の中に、
「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より……」
「日本より頭の中の方が広いでしょう」
「囚われちゃ駄目だ。いくら日本の為を思ったって贔屓の引倒しになるばかりだ」
というくだりがでてくるが、

自分の頭の中は、なぜか、この頃狭くなってきている。
すべてが交わってくるようで不思議で、なんとも怖いような気もする。
すべては収斂にむかっているような気がしてくるのだ。





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Last updated  Jun 13, 2010 11:42:15 AM
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