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箱庭

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鳥海摩耶

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非常口

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2007.08.25
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カテゴリ:コラム
米ソの睨み合い、冷戦が終わってから10年以上経過した。冷戦は「始まった」のではなく、「始められた」との見解も出る等、冷戦に関する考察も進められている。冷戦期は、一国一国の立場から考えると複雑な問題点を抱えた状況だったが、第三者から見れば比較的解りやすい状況にあった。すなわち、アメリカ側か、ソ連側かというものである。その状況下で各国はそれぞれの陣営を見据えた上で国家戦略を構築していた。

しかし、冷戦終結はそれを一変させた。各国は、今度は自国の利益を第一に置いた戦略を練り、それは非常に読みにくいものになっている。それは安全保障上でも成り立ち、今ではポスト冷戦、新冷戦という言葉まで登場した。この状況下においては、問題が複雑化、長期化する場合が多い。我国における、北朝鮮やアジア諸国との問題はその好例だろう。

日本は米国の犬、とよく言われるが、それもある程度までは正しく、そして間違ってもいる。日米の繋がりが安保だけでなく経済等幅広い分野に渡っているのは周知の事実である。相互依存の深まりが、各国より早く、そして一辺倒だったが故に、この状況が生まれたのだ。だが、最近では日米関係の軋みも出て来たのも事実である。これは、各国が新たなブロック構築に躍起になっている事が関係している。日本ではASEAN等アジア諸国との関係を見直す動きが出て来た。安倍さんの歴訪がそれを雄弁に物語っている。しかし、すでに米国とは切っても切れない関係になっているのは明白である。このどっちつかずの状態は、日本の孤立を生み出す元になる。長期的な外交戦略をはっきりさせ、日本の国益を守るように努力しなければ、いつか破綻するだろう。この点は以前から日本に足りないものである。改善が成されない場合、その代償は数十年後にやって来るに違いない。

以上。








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最終更新日  2007.08.26 23:23:21
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