箱庭

1940年9月14日


「一旦CM入りま～す」




「激動の欧州情勢・・・。こちらにも飛び火か」


「史実では仏印進駐が日米開戦のトリガーの1つだったんですよね・・・」


「そしてそれは、このゲームでも当てはまると」


「厳密には対日禁輸制裁フラグですが」


「そしてこの回避不可能なイベントを越えれば、もうすぐ三国同盟イベントだぞ」


「・・・つまり、これから我々は」


「悪化する対米関係を改善しつつ」


「いつ発動するか分からない対日禁輸制裁イベントが起こる前に」


「アメリカと同盟を結ばなければならない」


「ウガーっ！」


「時間と運が勝負かな」


「こんなことなら政体を少しでも民主主義に傾けた方がよかったんじゃないですか？」


「権威主義でもまだ可能性はあるだろう。それに、同盟成立後を考えると、宣戦しやすい独裁制は魅力的だ」


「・・・広田さんが過労死しそうですね」


「やつは星になるのだ」


「それから、インドシナは独立させる」


「え？」


「少しでも好戦性を下げておきたいのと・・・インドシナの資源を100%利用したい」


「・・・かしこまりました」

＊

1940年10月4日　イタリアがギリシャに宣戦布告。ギリシャは連合国に参加。
1940年11月2日　ドイツは「三国同盟」において「イタリアおよび日本と協定を結ぶ」を選択。

＊

11月2日




「巻き込まないで～」


「・・・結ばなければいいのでは？」


「・・・岡田よ」


「はい？」


「そんなに普通がいいのか？」


「いえ、あの」


「日米同盟という大目標が普通だと言うならば・・・」


「それに至る道程を普通じゃなくすればいい！」


「え、何言ってるのこの建物！」


「ゆえに朕は・・・『協定に調印する』を選ぶぜ！」


「やめて！　独伊と同盟しながらもアメリカとも同盟するとか脳内補正が難しいからやめて！」

＊

1940年11月6日　アメリカは1940年大統領選でフランクリン・D・ルーズベルトを選出。
1940年12月14日　イラクは「ハバニヤ事件」において「クーデターを弾圧する」を選択。シリアに宣戦布告。え？
1941年3月2日　ドイツはユーゴスラビアに宣戦布告。
1941年3月3日　ブルガリアはユーゴスラビアに宣戦布告。フルボッコ。
1941年3月8日　イギリスがシリアを併合。
1941年3月12日　ブルガリアが枢軸国に参加。
1941年3月17日　イタリアがギリシャを併合。
1941年4月5日　アメリカは「民主主義の武器庫」において「ドイツとの戦争の準備しなければ」を選択。

＊


「武器庫イベントキター！」


「まだ軍事同盟結べませんよ」


「You are shock!!」


続く。

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