摩耶の旅 第4回「地球の裏からこんにちわ」 第4章
南米最大の油田マラカイボを手中に収めたブラジル(実質IC46)は、次なる目標を南米第2の大国(実質IC28)であるアルゼンチンと定め、虎視眈々とその機会をうかがっていた。その頃のモスクワは・・・・・・ヒトラーの手下たちによって蹂躙されていた。うーん、でもうちには関係ないや。正直、何も出来るわけがない。IC200以上の国々の真正面からの殴り合いである。ブラジルやアルゼンチンは、その10分の1から5分の1ぐらいの工業水準で「うちの方が強いぞー」「なにをー、うちの方が・・・」「うるせー、醸すぞ、こら」などとやっている小スケールな大バカ者たちである。さて、それではアルゼンチンの攻略に移るとしよう。*アルゼンチンは元々枢軸よりであり、連合国よりである我ブラジルとの関係は決して良好なものではなかった。そしてこの世界ではウルグアイ、パラグアイ、ボリビア、ベネズエラを我国が併合し、数値以上に仲が悪そうである。また、ブラジル対アルゼンチンの戦争は何故か個別シナリオとしても描かれている。何気に、今後の南米での連合国と枢軸の主導権争いに巻き込まれる形ではあるが、それはそれだ。ともかく、我国の悲願である大南米帝国の成立にはアルゼンチンの併合はなくてはならないものなのだ、帝国万歳! というわけで、宣戦布告する。今回もみんなで宣戦布告。同時にアルゼンチンはヒトラーと同盟を結んだ。だったら何だ、と言いたいところなのだが、今度は何故か航空支援が多い。枢軸軍の陸兵は姿を見せないが、相変わらずメッサーシュミットやらHe-111やらが上空を乱舞する。我主力戦闘機であるP-40(アップグレード済)は・・・ただの屍の様だ。他の連合軍、特にアメリカ空軍の航空部隊がやって来るものの、何もせずに帰って行く。やる気あるんかお前ら。だが、制空権がなくても陸軍部隊は精強だった。多方向からの同時物量攻撃で指揮官の指揮可能な部隊数を無視しながらアルゼンチン軍を次々に撃破して行く。制空権がないので心配していたが、全ての師団に工兵旅団を付けたので、進軍速度が大幅に向上、予想より早期にブエノスアイレスを陥落させる。アルゼンチンのVIPプロヴィンスは北部に固まっているため、これらのプロヴィンスに的を絞れば早期併合も夢ではない、という事で、目標のプロヴィンスが占領出来たらその部隊はそこでたてこもらせる。結果、最後の勝利ポイントを持つプロヴィンスであるバイアブランカを占領。残党兵力の反撃をあっさりはじき返し、ブラジル軍は南米最大の敵をあっさり併合してしまった。それだけではない。1944年3月には、太平洋に面する港湾施設とアントファガスタの金属資源を求め、ブラジルはチリに宣戦を布告。またもや山岳兵の活躍と数の暴力でチリを1ヶ月で併合。ここで、ブラジルの侵略自給自足のための自己防衛手段は幕を下ろす。南米統一してもいいのだが、何故かエルサルバドルやエクアドルは勝手に同盟組んでドイツと戦争しているので無視してみる。ここで一区切り出来たので、目をふたたびユーラシアに向ける。・・・あの、スターリン同志、貴方は何故シベリアで指揮を執っておられるのでしょうか?枢軸の繁栄は連合国の危機である。次からは、連合国のための戦いが幕を開けるのであった。続く。