コンサートに来て下さい!!
昨日は個人レッスンとアンサンブルの授業でした。個人レッスンでは、椿姫のアリアと日本歌曲2曲を見ていただきました。授業では、椿姫2幕のジェルモンとヴィオレッタのアンサンブルをレッスンしていただきました。「椿姫」について、ちょっと解説します。主人公のヴィオレッタはクルティザンヌと呼ばれる高級娼婦です。ナポレオン3世の時代のパリは享楽の時代で、ドゥミ・モンドという裏社交界が存在し、その頂点に立つ高級娼婦のファッションは表の社交界の貴婦人たちにも影響をあたえるほどで、パトロンをたくさん持ち、贅沢な暮らしをしていました。しかし、ヴィオレッタは田舎貴族の子息であるアルフレードと恋に落ちます。この恋に落ちた場面のドキドキ感を歌ったのが、アリア「不思議だわ~花から花へ」で、表現力とコロラトゥーラの技術が必要な難曲です。一度歌っている曲ではありますが、とても難しいので、やりがいがあります。最後のハイEsの響きがクリアに決まるようになるといいな~さて、恋人同士になった二人は、パリでの贅沢な暮らしを捨て、郊外の愛の巣で静かに暮らしています。そんなヴィオレッタの元に、恋人アルフレードの父親ジェルモンが、「息子と別れてくれ」と、やってくる場面から「二重唱」は始まります。ヴィオレッタにとっては死ぬより辛いことですが、アルフレードの将来やアルフレードの妹の縁談のため、泣く泣く身を引きます。日本語のオペラ名は「椿姫」ですが、原題は「ラ・トラヴィアータ」で、これは「道を踏み外した女」という意味です。どんなに着飾って、周りがちやほやしてくれても、自分の身体を売っている女は普通の幸せは望めないのです。20分にも渡る長い二重唱ですが、父親としてのジェルモンと、女としてのヴィオレッタの心の葛藤がヴェルディの音楽で、素晴らしく表現されています。ヴェルディの音楽がお客様に伝わるようにがんばります。ヴィオレッタに別れを手紙で告げられた失意のアレフレードの元に、ジェルモンが引き返してきて、故郷の良さをアリア「プロヴァンスの空と海」で切々と歌い上げます。師匠の中村靖先生の美しいバリトンが聞けるので、この曲を聞くだけでもとてもお得なコンサートと言えます。ここで、大久保真千子から皆さまへお願いです。3連休の初日ということもあり、みなさまご予定があるかと思いますが、もしお暇でしたら、コンサートにお越しください。場所は横浜市大センター病院の隣の建物の12階。アーク(ARC)横浜です。日時は11月23日(祝)14時~15時30分チケットはケーキセット付で1,500円とお手頃価格になっています。お申し込みはこちらのアドレスまでメールください。ukihune93@nifty.comどうぞよろしくお願いします。