|
カテゴリ:カテゴリ未分類
私が以前勤めていた研修会社は、そこそこ有名なハードな訓練を売りにしていたことから、「洗脳されるのではないか」と恐れる人もいました。確かに、その訓練から帰ってきた直後はテンションも高く、周りから観るとちょっと浮いた感じがします。
しかし、ほとんど100%、変な感じのテンションは元に戻ります。 それを効果が無いという人もいますが、訓練中のテンションのまま日常生活をされたら周りも迷惑です。自分の能力をぎりぎりまで出し切れたという達成感も手伝って、訓練中のテンションが残っていますが、こういう体験がここ一番の頑張りが必要なとき活きてくるんだと私は思っています。自転車も一度乗れたら何年後でも乗れますからね。 このへんのフォローに失敗すると、せっかくの訓練が無駄になります。達成感や自信が、何をやっても身につかないダメな自分という自己嫌悪に変質してしまうからです。 さて、世の中には精神を破壊しかねないような危険なセミナーや、ある意図をもって固定観念を形成してしまう企てがあります。違法なマルチまがいビジネスや悪徳商法では、心理学に基づいた洗脳の手法は常套手段です。また、通商産業省令で定めるところによる合法な連鎖販売取引(ネットワークビジネス)をしているグループにも、ややもすると演出過剰な危うい説明会するところがあります。 一般的なマーケティングでも、消費者を如何に買う気にさせるかというノウハウにおいては心理学は欠かせません。 そう考えると、どこまでが違法でどこまでが合法なのか分からなくなってきます。合法な範疇ではあっても、道義的に許される範囲を超えていないか?と思うこともあります。 書籍や講演などで紹介される成功者の物語には、感動と勇気を与えられます。そんなとき、成功者が行ったノウハウを真似てやってみますが、多くの場合うまくいきません。なぜかというと、その成功ノウハウは、その成功者がやったからうまくいったことであって、もともと違う個性を持った人に当てはまるとは限らないからです。うまくいかない事を自分の性格のせいにし、あえて自分を洗脳してしまおうとするのは危険です。 大切なのは、うまくいくかいかないかではなく、求めていることが本当にしたいことなのかどうかです。本当にしたいことが見つかれば、間違いの無い能力開発が可能になると、私は考えています。 お勧め図書;福本博文著「ワンダーゾーン」 http://tinyurl.com/3ya5x お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.12.25 10:23:57
コメント(0) | コメントを書く |