自分探しの心の旅

地道な努力を積めば、僅かずつではあっても望む技術は身につけることができます。例えば英会話。英語の達人、小林克也氏は、ラジオのＦＥＮ（進駐軍放送）を徹底的に聞きまくり、英語力の基礎をつくったそうです。お金を使ってないんですね。

短期間に手っ取り早く、このようなスキルを身につけるための商品が出回っています。自分の時間単価を考え、自分への投資として購入する人は別ですが、多くの場合、「誰でも簡単に身につく」という甘い宣伝文句につられて購入してしてしまいます。依存心や依頼心の強い人ほど陥りやすい安易な選択といえます。

実体のあるものならまだしもですが、荒唐無稽なオカルト的効果を謳う怪しげな商品に、かなりの金額を支払ってしまう人がいます。いきつけの床屋で、眠っているうちにいつもの髪型に仕上がっているように、黙ってすわっていれば生まれ変われる。そんな誘惑が溢れていると思いませんか？

悪徳商法には、騙される人は何度も騙されます。そういう人のリストがあって、業者間で取引されているそうです。

”飲むだけで痩せられる””塗るだけでスリムに””好きなだけ食べて大丈夫！”なんて魅力的な宣伝文でしょう。

努力しないで欲しいものを手に入れたい。本音はそうですよね。

もちろん、そういう人間の”おうちゃくさ”が科学技術を発展させていった事も事実です。ただ、巧みにこの心理を悪用する輩がいることを忘れちゃいけません。被害を防ぐ手立ては、依存心、依頼心の克服しかありません。自立した心の確立です。

その意味でのみ、大人になる必要があります。