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カテゴリ:峰絵佳物語
この猿達との出会いから、霊界との距離がぐ~んと縮まった。
私の自宅に霊のパワーが 日増しに強くなって行くのを感じながらも 知らないふりをして、静観していた。 ラップ現象、灰皿やコップがゴトゴト揺れる、 テレビがついたり、消えたりしたり、 何人かが部屋の中を走る音がしたり、 それはまるで、ポルターガイストの世界だった。 髪を後ろから引っ張られたり、 包丁を持つ手が、自分の指を切ろうとしたり・・・ 霊的作用の強さでは、相当なパワーだったと思う。 時には、甲冑を着た武士が玄関から入って来て 私の顔を覗き込んだりした。 目だけが黄色く光るその武士は、 とっても怖かった・・・。(>_<) でも、怖いと思った瞬間、 「人の家に勝手に入って来て、挨拶もなしか~~!!」と マジ切れしていた・・・。(ーー;) そんなお化け達との生活は、 うるさくて仕方なかった・・・。 こんな状態じゃ~、家に帰ってもゆっくり休めない・・(>_<) 我慢出来なくなった私は 祈祷の先生に相談した。 そこで、先生は「もうそろそろいいだろう・・」と言って “土地や家の供養をするために祈祷法”を教えてくれた。 それは、その土地や家にいる地縛霊や浮遊霊を 一度にまとめて供養する方法だった。 私は教えられた祈祷を、実際にやってもいいか どうかの許可をもらうのを忘れたまま、 自宅に飛んで帰り、早速試してみた・・・。 祈祷を始めてすぐ、 とんでもないことが起こった・・。 部屋の床から黒い手がたくさん出て来た。 その後、真っ黒な人影が何人も這い上がって来るのが見えた。 当然それらは全て霊体である・・。 そして、あれよあれよという間に、 猿や犬、豚や牛といった動物霊までもが集まって来た。 霊達は、私の方を見るなり一斉に飛びかかって来た。 私は、後ろに倒れ、 そのまま意識を失ってしまった・・・。 しばらくして、目を覚ました。 そして、すぐに先生に連絡をした。 電話口で先生は 「誰が勝手に祈祷してもいいと言った~!!このバカ者!! ヘタすると命を取られることになるんだぞ!! 自分の力を過信するのもいい加減にしろ!!」と、怒鳴った。 「運良く助かったからいいものの、この祈祷で人が死ぬことだってあるんだ。 霊に負けて発狂して、一生を台無しにする行者もいるんだぞ!!」 私は、真っ青になった・・・。 とんでもないことをしてしまった・・・。 (どうしよう・・・。) 受話器を持つ手が怖さで震える・・。 そんなオロオロした私の背後から、 霊は容赦なく襲いかかってきた。 ********************************************************* このお話は『5月9日』から連載しています。 申し訳ありませんが、初めて読まれた方は5月9日からご覧下さい。 ********************************************************* お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.02 11:11:15
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