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カテゴリ:ドラマ
「本気」の人。
すごいエネルギーを持って、周囲の人を変え、力を引き出していく人。 というのが初回を見た第一印象。 プロ野球バッティングコーチとしてイチローなど30人以上のタイトルホルダーを育て、58歳で教師に転向したが、そのわずか数年後に癌で逝去してしまった実在の人物、高畠導宏さんを描いた、実話に基づく人間ドラマ。30年間コーチとして培った優れたコーチング力で、悩める思春期の子どもたちと現場の教師たちを大きく変えていく姿を描いている。(NHK土曜ドラマホームページより) 今回(初回)は、プロ球団退団後、教師免許を生かして、福岡の私立高校に教育実習生として2週間赴き、その2週間の間にも生徒に多大な影響を与えながら、自分自身の(教師として若い子供達を応援するという)新たな夢を得て、その翌年59歳にして新任教師として、その高校に赴任するまでを描いていた。 実習の間にも、心に残る言葉がいくつもあった。 「わしは、子供達がかわいい、応援してやりたい。 笑顔が見たい。」 「人生においてもっとも大切なのは ”夢” なぜなら、 夢は君らを強くし、君らを励ます。君らが迷ったとき道を照らす星になってくれる。」 「君らの夢は、ワシの宝じゃ。 ワシは君らの夢を応援する。 君らの夢を応援する人間が、最低ひとりはいるということを、挫折しそうになったときは思い出して欲しい。」 --この場面、グッと来ました。私も子供にこういうことを言ってやりたい!というような思いでした。 恥ずかしくて直接言えないけど、そういう態度、気持ちが伝わるようにしなければ。(反省 「私のコーチとしてのモットーは”教えない”こと。 相手が教えて欲しいといってくるのを待つことだった。 (心を開かない生徒にも)待つことにする。」 この態度を現した表現が、 『大きな耳 小さな口 優しい目』 その心を閉ざした生徒も、結局高畠のこの姿勢とパワーに影響され、自然に心を開いてきた。 --これも、なるほど! 私は先走りして、ああしろこうしろと言ってしまうほうですが、それではうるさがられるだけですね。 NHKホームページに、高畠さんを演じる高橋克実さんのコメントも載っていましたが、 「高さんのスゴイ台詞をしゃべる度、我が身と比べて涙が出る」 とのこと。 高橋さんのキャスティング、いいですね。高畠さん本人に似ているような感じですし。 また、実際に高畠さんと同じ高校で教壇に立った先生からのコメントも寄せられていて、 「もう何年も教師をされているかのような風格と、鋭く生徒の心の中を見抜く"技"は誰にも真似出来ない。 --高畠先生のように暖かく、そして鋭くも優しい眼差しで生徒達を見守ってあげられる先生に近づければ」 「高さんに頼まれたらイヤとは言えない。高さんのために、頑張りたいと思わせてしまう人間力。」(以上NHKホームページ) このような、すごいエネルギーを持って周囲を巻き込みながら、全体を活性化して個々の力をアップし、その組織全体の力をものすごく引き出し、我々にもこんなことができるのだ。とびっくりするほどの成果をあげさせてしまう人、というのがたまに存在しますが、ただただ敬服するしかありません。 こういうパワー、人間力 というのは、どこから来るのでしょうか。 そのベースは、やはり「本気」で相手(生徒や選手)を応援したい。喜ぶ顔を見たい。 そのことが自分の喜びに直結する、夢の実現になる。 ということがあるからでしょう。 自分のことしか頭にない人にはこのようなパワーは持てないと思います。 気持ちではわかっていても、簡単に実践できることではありません。 このような人が志半ばで亡くなるとは残念なことです。 それにしても、このところのNHK土曜ドラマ、力作・良作が多いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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トラバありがとうございました。こちらもさせていただきますね。
このドラマ、私の場合は野球ファンとして まず興味をひかれました。 そして 高畠さんの 人間性、指導者としての魅力に惹かれました。 大好きな伊藤蘭さんも出演されているし、どんどんはまっていきそうなドラマです。 本当、自分のことしか頭にない人はこのようなパワーもてないですね。 今日もこの ドラマの感想書きました。 (Jan 20, 2008 11:33:21 AM)
らぶりーたわ子さん
コメント&TBありがとうございました。 >このドラマ、私の場合は野球ファンとして まず興味をひかれました。 >そして 高畠さんの 人間性、指導者としての魅力に惹かれました。 >今日もこの ドラマの感想書きました。 感想、読ませていただきました。 ほんとうに魅力的な人のように思います。 今後、どうなるのか楽しみです。 (Jan 20, 2008 09:19:01 PM) |
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