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カテゴリ:美術・宗教
ようやく暑さがましになったので、気になっていた「貴婦人と一角獣」展を見に、国立国際美術館へ行ってきました。小説やテレビで予備知識を仕入れていたので、涼しくなるのを待ちかねてました。 6枚の大きなタピスリーは、1500年ごろの作。そばで見ると、その精巧なこと!細密なこと!貴婦人の衣装やアクセサリーの美しいこと! 織物でここまで表現できるなんてすばらしいです。修復ももちろんしたのだろうけど、500年以上もたっているのに吊って展示して、自分の重みで破れたりしないのかしらと思う。 展示では、映像で6枚の図柄を比較して見せてくれるので、よくわかって面白い。6枚とも同じようでいて似ていないところもあるので、これとこれは同じ工房で作られたのかな?などと推理してみる。また、「触覚」の貴婦人のアクセサリーは、よく見ると他の物よりも浮き上がって見えるような気がする。いちばん好きなのは、オルガンを弾いている「聴覚」の貴婦人かな。 最後の「第六感」を表わすという「わが唯一の望み」。アクセサリーを付けようとしているのか、それとも外して小箱にしまおうとしているのか、両方説があるのですが、どの説が正しいのかわからないのだから、空想するのは自由。わたしには、この貴婦人は「その望みのものさえあれば、もはや贅沢なものなど何もいらないという心境に達した」というように見えるなあ~。・・・などと好き勝手にいろいろ考えつつ見るのが面白かったです。10月20日まで開催。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.09.04 15:04:21
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