えー、昨日の「ミラクル」じゃないですが、不思議な気分にしてくれるような出来事って起こるんですよねー。
それは、キヤノン EF 50mm F1.0L USM(暫定名:魔王)を手にした直後のことでした。
「もしもし?久しぶり。ところで25日に仕事をしてもらえないかな?」
と、唐突に友人から電話があり、しかも仕事依頼の電話でした。仕事内容については詳しく書けませんが、話を聞いてみると僕自身非常に興味がある被写体でした。予定を調べて即答で請け負うことにしました。
「でさー、悪いんだけど、打ち合わせとロケハンもやってもらえないかな?」
仕事場所は東京です。僕は地方在住ですから、ほい来たって具合にすぐ顔を出せる場所ではありません。しかしちょうど良い具合というか、元々予定が入っていた出張に上手く絡めることができそうなスケジュールを言われたのです。こりゃラッキー。
ということで、先日の出張と話が重なるわけです。で、みなさまご承知の通り、その日お伴にしたのはF1.0(暫定名:魔王)でした。
友人と落ち合い、撮影現場へ向かいました。して、その撮影現場に到着して確認すると、思わず僕は口をあんぐり開けてしまいました。
く、暗い室内だ・・・
仕事内容はスナップですが、加えて友人のリクエストというのは、なるべくストロボを使わずに撮影して欲しいとのこと。ええぇぇ、まぢぃ!?
早速5DとF1.0(暫定名:魔王)の組み合わせでテスト撮影してみると、ISO800に設定して、F1.0開放で、やっとこ1/60秒が切れるかどうかって明るさでした。この状況とクライアントのリクエストを考慮した場合、僕のスナップ最強タッグである、EOS(1Vか5D)と24-70 F2.8Lと580EXという組み合わせは無理があり過ぎます。仮に580EXを使わなかったとしても、ISO1600まで引き上げたとしても、F2.8開放では、1/15秒がやっとこさです。これじゃカメラブレも起きそうですし、被写体ブレだって確実に発生しちゃいそうです。するってーとやはりF1.0(暫定名:魔王)の投入しか考えられません。
何度かテスト撮影をしてみて、ストロボを使っても良さそうな場面は使うとして、基本はF1.0(暫定名:魔王)と感度を上げたF1.0(暫定名:魔王)で望むしかないことを確信しました。いやー、F1.0(暫定名:魔王)が手元にあって良かった良かった。
ひと通りテストと打ち合わせを完了して、友人に写真家としての撮影方針を説明し、実はメインで使おうとしているF1.0(暫定名:魔王)って先日入手したばかりで、こいつがいなきゃ今回の仕事はできそうもなかったよ、ってな話をしました。友人は多少写真に対する知識を持っているので、ノーストロボが無理難題だとは知った上でしたし、それをクリアできそうな僕の話に対して、このようにしゃべって来ました。
「あー、そういうことってあるよ。想いが積み重なっているようなモノを手に入れると、それに関わる仕事とか良い方向に進むための運みたいなことが自然と入って来るもんだよな」
この言葉を聞いて妙に納得し、あぁ、物欲の神様は粋な計らいをしてくれるもんだな、とも思い思いました。
だから物欲は止められないのさ
追伸:ということで、明日明後日のブログ更新は難しいかもしれません。振り返って書くと思いますが、銀治はしばらく仕事に集中しているんだなー、と応援していてくださいませ。
「自転車と影」
Canon EF 50mm F1.0L USM
Canon EOS 5D
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