昨日のコミティアの感想とかいろいろ
昨日も書いたけど、3日はコミティアが行なわれた。自分もサークル「世田谷ボロ市」として参加。コミティアに初めて参加したのは2002年の秋だったから、気がつくともう10年選手だ。 その間、コミティアは色々と変わった。まず第一に、規模が大きくなった。10年前は年4回のうち、ビッグサイトが3回、あと1回は東京流通センター。ギリギリ、ビッグサイトの1館が埋まるか埋まらないかの規模。しかしその後、一般参加者、サークル参加者ともに増え続け、今では毎回ビッグサイト2ホール。ゴールデンウィークではついに3ホールになった。毎年毎年膨らみ続けるイベントは、コミティアの他は博麗神社例大祭(東方オンリーイベント)しか思い浮かばない。 で、その間、自分も有難いことにほぼ毎回落選することなく、サークル参加させてもらっている。ただコミティアは自分にとって「かせぐ場所」というよりは「いろいろなマンガを試す場所」なので、毎回さまざまなジャンルのマンガを、時間内でさばける程度(100部前後)をコピー誌で出して、読み手の反応などを確かめている。讃岐うどんとか、江戸時代の蘭学とか、B級グルメとか。今回は「ラブコメ」を描いた。これまでよりも若干わかりやすいジャンルだったからか、いつもより捌けるのが早く、開催時間の真ん中あたり、ちょうど1時過ぎくらいに完売した。で、完売するのはありがたいことなのだが、それでもなんだか気になって仕方ないというか、ちょっとモヤモヤするものが残る。 それは、コミティアが回を重ねるにつれ、「読み手(の反応)が薄くなってきたこと」だ。 当日にいろいろ感想を言われることもない。イベントが終わってからブログなどで触れられる回数もかなり減った。それは自分のサークル&本に限ったことかも知れない。イベントが終わるや否や、あるいはイベント中から絶賛の嵐を受けて盛り上がりまくっているサークルさんもいるのかもしれない。けど、この10年で、コミティアでいちばん変化してきたと思うのは、「規模の増大」というより「参加者のアッサリさ」の方が強く感じる。で、そういう薄くてライトな層に浸透してきたからこそ、コミティアはここまで大きくなったのだろうし。 これからも自分はコミティアにはいろいろなマンガを描いて参加すると思う。けど「可愛い女子高生を描いていればそれでいいよね」という本や読み手(読み手と言えるのかどうか)の割合がどんどん増えるのは、しょうがないかなと思ったり。 自分の勝手な理想かも知れないし、それを押しつけるのは卑怯かもしれませんが、コミティアは「見たことない変なマンガと、変なマンガを求めて血眼になっている読み手」がウヨウヨしているジャングルであってほしいのです。