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私には年に一回だけ会う友人がいる。年に一回だけTELをして会う約束をする。彼女はクリスマスだけ、西海岸からご主人の実家のあるメリーランドに帰ってくる。後の363日間はなんの音沙汰もない。そして会えば、いわゆるwives'talkに花を咲かせる。なんのこっちゃない、愚痴大会!
ところが今年は夏に帰って来た。早速会って愚痴大会の始まり! 二人とも似たような配偶者を持っているので、やはり似たような愚痴がでる。一番の愚痴は、お互いの配偶者が私達が言葉のハンディがある外国人であることを忘れることである。つまり同じネイティブスピーカーと結婚したような扱いなのである。 具体的にどういうことかと言うと、彼女の場合、銀行間系、保険関係、教育関係、その他全てを彼女がしなければならない。事故で彼女の車を修理に出したまま10ヶ月間、保険屋と修理屋との交渉ができなかったご主人。それをもう我慢ができないと2週間で全てを片づけた彼女。 私の場合、保険関係、クレーム関係、予約やその他事務のことをしなければならない。ウォールストリートジャーナルの面白い記事を見つけて、切り抜いておくのも私。書類を全て読んで、指示を出すのも私。何かの雑誌や書類、“読んでおいて”、“何て書いてあった?”自分で読めよ!! いろいろ交渉するのも私。航空チケットやアムトラックの予約をするのも私。本当に疲れるのである。 他のご夫婦を見てみると、何から何までそれこそピザの注文までご主人がしてくれるらしい。ある時、受付にクレームをつけていたある奥さん。すぐさま携帯を取り出してご主人の会社へTEL、その携帯を受付に渡し“主人と話してっ”。スーパーのカスタマーサービスへのクレームも全てご主人。 最初の頃は、全然羨ましいとは思わなかったが、今はとても羨ましい。だってすっげー楽だもん。彼女達を見ていると、確かに英語の向上はない。でもとぉ~っても楽チンな生活をしている。あのまま一生が過ぎるんだったらどんなに楽しいことか。 かと言って私達の配偶者がヌケているのかと言ったらそうではない。それぞれ専門の研究職である。彼女のご主人は、某大学で教鞭をとっている。うちのは少し分野は違うが、研究一筋である。つまり彼らは別の世界に生きているのである。いや、やはり2~3本ヌケているかもしれない。 だんだんアメリカと英語が嫌いになっている私。千葉に移住したいと本気で思う。そうすると彼女が言う。“今が一番辛いんだからがんばるんだぁ。この山を抜けたら、夫がいなくてもこの国で一人で生きて行けるようになるから。”在米十数年の言葉は重い。そうか、この山を越えたら楽になるんだな! そして彼女は今日西海岸に帰って行った。次に会うのはクリスマス。 家に着けば、夫がHPアドレスを差し出す。“これをプリントアウトして読んでおいて” 5ページの論文... ほんとにこんなんで山が超せるんだろうか....もぅ愚痴全開! 前のグラジオラスの残りの一部。全部枯れてなくてもったいないから。やっぱセコイ私。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/07/26 03:47:25 PM
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