Via USA

今日（７日）は夫の誕生日であった。
夕食はサプライズで、ベセスダのハイアットリージェンシーホテルに入っている、モートンステーキハウスに予約をとる。このレストランはちと高級の部類に入る。んで、予約の際ドレスコード※の確認をする。夫は別の世界の人なんで、いつもＴシャツ、ジーンズ、スニーカーで過ごしている。知り合ってから唯一スーツを着たのは、私達の結婚式の日だけだった。

私「あのぅ～、予約したいんだけど、カジュアルなＴシャツとジーンズでも大丈夫でしょうか？夫はスーツが嫌いなもので．．．」エヘエヘと媚びを売る私
受付のねぇちゃん「もちろん大丈夫よっ！」
私「では今夜７時に２人でお願いします。今日は夫の誕生日なんです。」
ねぇちゃん「誕生日ね、わかったわ。名前とＴＥＬナンバーを．．．」
私「○×○×．．． もう一度確認させてね。ジーンズＯＫよね？」まだ聞く私
ねぇちゃん「大丈夫、ＯＫよ」
恐らくホテルに入っているレストランなんで、ジーンズでもＯＫな気がする。ＤＣにある、モートンＤＣ店であれば無理だろう。

※ドレスコード：アメリカの高級レストランには、ドレスコードが設けてある。ジャケットなしとか、ネクタイなしでは入れない。気のきいたレストランであれば、ジャケットを用意してくれる。が、ジーンズは隠しようがないので入れない。大体「満席でございます」と断られる←経験あり そしてそんなレストランの大半は子連れも断る。大人のレストランにうるさい子供はダメッつーことである。

それと誕生日である事を伝えておくと、スペシャルサービスをしてくれる。

そして７時前、夫と一緒にレストランへ。内部は薄暗く雰囲気がある。奥の壁一面には、このレストランを訪れたセレブや政治家達の写真が所狭しと飾ってある。
通された席はレストラン全体を見渡せる壁際だった（まぁ、どうせ服装もあるから壁際だろう）。

早速ウェイトレスがやって来て自己紹介と、飲み物のオーダーをとる。次に今夜のメニューに使われる食材を持って来て説明を始める。お肉の種類は５～６。Ｔボーン、リブアイ、フィレ、ニューヨークストライプ、サーロイン、あと一つ忘れた。それらが使われているメニューから選ぶのである。そして焼き方を選ぶ。レア、ミディアム、ウェルダン。これはそれぞれのお店によって焼き加減が違うので、お肉の真ん中がピンクの状態を注文。

そんなこんなでオーダーを済まし、料理を待っている間に夫にプレゼントを渡す。レイバンのサングラス。
現在、夫が持っているのは約30年前のレイバン。夫の父親が空軍で飛行機に乗っていたため持っていたのを譲り受けたもの。30年もののレイバン。レンズの縁は欠け、鼻あてについている透明なプラスチックはなくなっている。何度か修理に出してつけてもらったが、古いので今では合うのがないそうな。

夫が気に入って使っていたのでそのままでもいいかと思ったが、使う度に鼻あての金属の跡が痛々しげに残っているので今回新調する事に。形はクラシックなティアードロップ型（アメリカのミリタリー物の映画で皆がつけているもの）。

包みを開けて大喜びする夫。これだけ喜んでもらえるとこっちも嬉しい。嬉しそうにサングラスをケースに入れたり出したり、説明書を読んだりしている。そして私が店の雰囲気を楽しんでいると、サラダが運ばれて来た。が、ウェイトレスの手が止まった。何があったのか夫を見る。ヤツは薄暗いレストランの中でサングラスをかけて嬉しそうにしていた．．．そう、別の世界の人だから．．．

私は、夫の外見には拘らないところ、他人と比べないところ、卑屈でないところ、自分に自信があるところが大好きだ。が、一見さんが夫の良さを理解するのは到底難しかろう。できれば外に出る時はヤツに「僕はおばかさんじゃありません」と大きく書いたカードを首からかけてやりたい．．．

ちなみにここのバースデー用のスペシャルサービスは、大きなチーズケーキであった。これまた夫はとても嬉しそうだった。ヤツが嬉しければ私も嬉しい．．．．．．が．．．
今日からヤツの事をパン君（しむら動物園の）と呼ぼう。

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Lenox（レノックス）について

レノックスはアメリカの陶器の会社で、主に食器類が有名である。ホワイトハウス御用達でもある。食器類はシンプルな柄で飽きがこないし、センスがかなり良い。将来は少しづつ集めたいと思っている。
日本ではウェッジウッドやマイセンに比べると知名度は低い。（私も日本にいた時は知らなくて、仕事関係でもらったレノックスのティーカップセットを人にあげた．．．かやして）日本に数もそんなに沢山入っていない（と思う）。

食器類以外にも、下の動物シリーズや写真立て、他の小物、はたまたナイフやフォークなども作っている。