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カテゴリ:旅行・出張
4月4日のソルトレイクシティーは雨。夜になってからは時々雪が降っている。ダウンタウンからホテルまでの帰り道で、4件の交通事故を目撃した。
■ モルモン教聖地 ユタ州 ソルトレイクシティー ユタ州ソルトレイクシティーはとても興味深い土地で、この訪問を楽しみにしていた。1847年7月24日(←僕の誕生日だ~!)からモルモン教徒によって築き上げられたソルトレイクシティーは、いわばモルモン教の聖地だ。 モルモン教はキリスト教の一派を名乗る新興宗教だ。19世紀初頭に教祖ジョセフ・スミスさんが神の導きのもとヘブライ語で書かれた黄金の本を発掘・翻訳し、広めたといわれるのがモルモン教だ。 とても勤勉でまじめな教徒が多い反面、収入の10%をモルモンに収めなければいけないというカルト的側面もある。教徒から集めた莫大は資金を背景に、信者は1940年の約75万人から、現在まで1000万人へと増えている。彼らの聖堂はどこへいってもお城みたいに超豪華な建物で、だれが見てもモルモン教だと分かってしまう。 ユタの歴史は、長年アメリカ政府とは独立した地域だった。税金を納めることはせず、また政府が裁判官を送り込んでみようなら彼らを射殺した。長年の軍事的対立から、騎兵隊つきで裁判官派遣、さらに一夫多妻だけはやめてね、という条件付きで、ユタは正式な州になった。ユタ州は、全米で最も犯罪率が低く、また出生率、教養(高卒・大卒率)がナンバーワンなのも興味深いデータ-だ。 ■ モルモン教のルーツを探るが、勉強不足だった僕 モルモン教はカルト的ではあるのだが、その信仰については興味津々だった。世界で1000万人の信者を集めた信仰。しかも、収入の10%を喜んで収めさせてしまうのだから、ビジネス的にも優れている集団だ。モルモン教の本質はなんなのかを知りたかった。 仕事を7時に終えてから、モルモン教の記念館が夜9時までやっていることをしっていたので、ダウンタウンに出向いた。記念館にはジョセフ・スミスさんの手書き文書や、聖書を印刷した翻訳機など飾られていた。が、1時間という短い時間で本質を把握するには不可能に近い。 人に聞くという手っ取り早く、ビジターセンターのおばあちゃんに、「モルモン教とキリスト教の違い」について質問してみた。 モルモン教とキリスト教の違いは? 同じ神を信じるのか? ジョセフ・スミスさんはいったい何者か? これら質問に、おばあちゃんは丁寧に説明してくれたのだが、僕の勉強不足で理解することができなかった。 会話の中で、スミスさんが14歳という若さで、聖書を翻訳してしまうすごさを説明してくれた。古代ヨーロッパの古典言語を14歳の年齢では不可能なことだと熱心に語ってくれた。どのくらい難しいのかよく分からなかったが、 「おばあちゃんが日本語を翻訳するくらい不可能なことなの?」と聞いたら、「たぶんそのくらい難しいわ」って笑いながら答えてくれた。 ホテルに戻ってきてから、一夫多妻制とか10%の集金活動などカルト的側面を知ったのだが、先に調べておけばもっと面白かっただろうに、ちょっとくいが残る。 帰り際、おばあちゃんに「興味があればモルモン教についての資料を送るよ」といってくれたので、将来モルモンの勧誘を受けることを覚悟して資料依頼のため連絡先を記入した。当然のことながら、モルモン教に入る義務はないことを確認してから記入したのだが、まあ大丈夫でしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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