バリュー投資、成長株投資を心がけているつもりでも、日々の株価変動は気になる。目先の四半期決算はもっと気になる。
自分の投資方針が間違っている可能性があるから、投資方針を頑固に貫くことをいいとは思わない。同様に、完璧な調査はできないので、どんなに自信があっても集中投資はできない。
自分の財産を失うのが恐ければ、いつ株式投資を止めたって構わない。だけど、儲けるチャンスを失いたくないし、投資以上に効果が期待できる資産運用を思いつかない。だから止められない。
「長く持っているのだから」「あれだけ調べたのだから」という余計な感情が投資行動の合理性を損なう。失敗を素直に受け入れられないのだ。ホルダーでいることより、ホルダーでなくなることのほうがはるかに難しい。
本来人間なんて、合理的に行動できないものだ。
どうせなら、そんな葛藤を楽しめるような投資家になりたい。