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テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:クラシック音楽
1996年、今は亡き朝比奈隆が単身渡米、シカゴ交響楽団とブルックナーの交響曲第5番を演奏した。私はそれをNHKで観ることが出来たのだが、これはすごい演奏だった。一期一会に賭ける両者の想いががっぷり四つに組み、巨大で濃密、劇的極まりない演奏空間を創り上げていたのだ。
この演奏、NHKでの放映後ずっと市販化されず、きっと日本中の朝比奈ファンが歯軋りしていたに違いないのだが、今回ようやく(考えてみればもう10年も経っている!)NHKエンタープライズから発売される。 12月22日発売予定で、DVD2枚組みのみ、CDの発売はない。シカゴ響の猛者共を前に全く見劣りせず屹立する朝比奈は、いつにも増して古武士然としグイグイとオケを引っ張る。負けじと咆哮するその金管群の凄さは、TV画面からも十二分に伝わってきた。これは絶対に見て損のない、5番の素晴らしい演奏記録だ。 ※当然?まだ楽天での扱いはありません。以下HMVレビューより抜粋。 朝比奈隆没後5周年特別企画 ファンが待ち望んだシカゴ交響楽団との共演! 1996年5月16日、シカゴ交響楽団の定期演奏会に朝比奈隆が客演した際の貴重な記録。この客演はシカゴ響の当時の支配人であるヘンリー・フォーゲルが、朝比奈隆指揮するアルプス交響曲を聴いて感激したことにより実現したというもので、世界最高の金管セクションを相手に、自慢のブルックナー・フォルムをリハーサルで徹底的に仕込んだその演奏は、聴衆、批評家の両方から大きな賛辞をもって迎えられたとのこと。 リハーサルでは終楽章コーダの金管を倍管にするよう要求する朝比奈に対し、シカゴ響は、「そんなことは必要ない、自分たちが大きな音で吹けばよいだけだ」と言ってのけ、実際に、完璧なクレッシェンドとアンサンブルで大伽藍というべき巨大な迫力のコーダを響かせたというのですからまさに驚くほか無い肺活量とテクニックです。 特典映像は、シカゴへの出発から朝比奈に密着し、演奏会の舞台裏を追ったドキュメンタリーとなっています。解説書執筆:宇野功芳。 こういう作品も楽天で予約できるようになれば良いと思うのだが・・・いつ出来るようになることやら。 ※購入御興味のある方は、以下でHMVのページに飛べます。 http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1224537 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月11日 18時27分55秒
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