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テーマ:ミステリはお好き?(1446)
カテゴリ:読書
怪盗グリフィン、絶体絶命 法月綸太郎(2007.3.7読了) 大好きな「ミステリーランド」からの1冊です。 法月さん、かなり久々ですね~ 本当は「生首にきいてみろ」を早く読みたいんですが、例によってなかなか借りられません。 ニューヨークの怪盗グリフィンに、メトロポリタン美術館(通称メット)が所蔵するゴッホの自画像を盗んでほしいという依頼が舞いこんだ。いわれのない盗みはしないというグリフィンに、依頼者はメットにあるのは贋作だと告げる。「あるべきものを、あるべき場所に」が信条のグリフィンがとった大胆不適な行動とは(第一部)。 政府の対外スパイ組織CIA(アメリカ中央情報局)作戦部長の依頼を受けたグリフィンは、極秘オペレーション「フェニックス作戦」を行うべく、カリブ海のボコノン島へ向かう。その指令とは、ボコノン共和国のパストラミ将軍が保管している人形を奪取せよというものだったが…(第二部)。 (「BOOK」データベースより) ミステリーランドの中では珍しく、安心して老若男女問わずお勧めできます。(笑) なんと言っても、怪盗物ですよ!!! 子どもたちがワクワクすること請け合います!!! 登場人物のネーミングも子供受けしそうですよね~ とは言え、事件の背景は結構大人向けの印象も。。。 白人黒人の問題や、政治的駆け引きの話など、大人が読んでも手応えあり!な感じですが、 ワクワクする楽しい話の中でこういう問題をさりげなく盛り込むことも、 子どもにとって貴重な読書体験になるのかもしれないな~と思いました。 グリフィンは怪盗ですが、正しい(?)盗みしかしない正義の怪盗です。(変な文章・・・) 1部での罠にひっかかり、図らずも「フェニックス作戦」に参加する羽目に。 題名の通り、何度も「絶体絶命」の危機に陥るのですが、起死回生の逆転劇が、 こちらも何度も展開され、痛快です!! いつもの「法月節」からほど遠い、ポップで楽しい作品に仕上がっており、 法月さんの懐の深さを改めて思い知らされました~ (誤解のなきように言えば、いつもの「法月節」も好きなんですけど。。。笑) ただ本格度という点では、少々物足りなさを感じます。 グリフィンの推理は論理的ではありますが、「こじつけ」っぽさがなきにしもあらずです。 でも、この物語の中ではそんな不満を言うのはヤボと言うものかもしれませんね~ 「呪いの土偶」の使い方も秀逸ですし、何より子どもの頃に読んだミステリを思い出させて くれるような懐かしさがあるんです。(あくまで私個人の感想ですが。。。) 「神様ゲーム」などのような衝撃はありませんが、 正統的冒険活劇として、スカッとした本を読みたいときにお勧めできる作品だと思います。 TBさせて頂いた日記 未定の予定~ラビ的非日常生活~(みっつ君さん) 読書とジャンプ(むらきかずはさん) まみむメモ(@かぼちゃさん) ヘフレレ(ヘフレレさん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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