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2012年02月14日
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スリラーの要素たっぷりの秀逸なサスペンス
マラソンマン

marathon man
アメリカ(1977年3月)125分
 
■ 監督 ジョン・シュレシンジャー
■ 出演者 ダスティン・ホフマン/ローレンス・オリヴィエ
 ロイ・シャイダー/ウィリアム・ディヴェイン/マルト・ケラー

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医療の進歩と共に様々な治療法が開発される中、患者の苦痛を伴う治療が軽減される
画期的新技術が 開発されたと言うのであれば

ドラッグ・ラグ(新薬承認の遅延)
など 医療における認証が著しく遅い我が国において
TPPなどよりも即法整備して貰いたい案件で あると考える。


随分堅い話から始まったが、もし××年前に、海外で導入され始めた歯の治療における
画期的な麻酔技術が即認証される事が出来たならば、

あの待合室での 「きゅうぅぅぃぃいいいんっつ!!」 という五感を刺激する異音に怯えたり
奥歯を抜くのに気絶するほど痛い麻酔を注射をされたり、

マスク越しの 牛乳瓶の底 の様な眼鏡が、息を吐く度 曇りのち晴れ を繰り返す初老の歯科医に
ペンチの様な器具で奥歯を抜かれる間、頭をグリングリンされた挙句

口の中から 「ばきーっつ!!」 などという
菅原 文太哀川 翔 あたりにドツかれでもされない限りするはずのない 異音が鳴り

曲がりなりにも医師の端くれたる歯科医が
「ありゃりゃ?割れちゃったかあぁ??」 などと、

明らかに患者が不安になる様なセリフを、
牛乳瓶の晴れ間が無くなる位の荒い息をしながら言い放ったそのクチで

「まあ・・・いいでしょう」 と、雑多に結ばれてしまい

「まあ」はともかく「・・・」が納得出来ない、そんな大味な治療をされる事も無かったと

最近甘い物を食べる度思い返し、虫歯の心配よりも血糖値が上るのを気にする様になった
ブログ主なので あっ た・・・

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-STORY-

ある老人がニューヨークの貸金庫から取り出した小箱を別の男に手渡した後事故に巻き込まれ
て死亡する。その事故現場を尻目にランニングに精を出すベーブ(D・ホフマン)には実業家の兄
ドク(R・シャイダー)がおり、今はフランスでその小箱に纏わるトラブルに遭い殺害される所にあった。

そんな事を知る由も無いベーブは、自害した父親の無念を胸にその件について大学のゼミで
論文を書いていたが、図書館で知り合った女学生エルザとデート中何者かに襲われる。

その事を知ったドクは急遽帰国しベーブについて手を出さぬようこの件の黒幕で元ナチの
逃亡犯ゼル(L・オリヴィエ)に単身会いに行った。

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-解説-

 兄の事件に巻き込まれて訳も分からず逃げ惑うD・ホフマンの演技が物凄く怖い
サスペンスでありながらスリラーの要素の高い、A・ヒッチコック以後五感で体感するタイプの

画期的な映像的体験が出来るサスペンス映画である。


実はサスペンス初挑戦のジョン・シュレンジャー監督。難しかったのが、恐れ痛み
この映画の鍵である事だったと語る。

L・オリビエ
の歯科医の技術を使った衝撃的な拷問シーンやR・シェイダーを襲う男の
カーテン越しのとか、暗闇から突然のサッカーボール、D・ホフマンが隠れるバスルームの
ドアを壊そうとする謎の侵入者など、恐怖によって倍増する様々な苦痛が描かれている。


クライマックスの浄水場は実際の場所では無く、スタジオの2つのステージを連結したセットで、
膨大な費用と鉄骨を使い完成には半年をかけたものだ。

当時は青春俳優であったD・ホフマンは柔軟な姿勢で撮影に挑み、アドリブを入れながらこの
大役をこなした。


対するL・オリヴィエは今までのキャリアに無い役所を脚本を隅まで読み付くし完璧な役作りの
元、これに挑んだ。

あの恐ろしい歯への拷問シーンの演技のアイデアは、L・オリヴィエの自宅の庭を手入れする
庭師の優雅で手馴れた愛情のある仕草からヒントを得たと語る。

単なる悪役に無いあの「闇」の様な当たりの良さは、それまでは演劇に過ぎなかった「悪役」
という役柄に対して舞台劇の大家による「悪」を演じたものだと言えるだろう。


本作の紅一点マルト・ケラーはヨーロッパの女優で、D・ホフマンの相手役を体当たり
演じた。別荘での激しい口論のシーンは演技に熱が入る余り本気になったもので、その後
お互い3日間口を訊かなかった程のものだったと言う。


本作の脚本はアカデミー脚本家で小説家でもあるウィリアム・ゴールドマンによるもので、

現代に蘇るナチス・ドイツの恐怖を描いたものであるが、秀逸なサスペンスシーンであっても
導入される展開が些か予定調和で、

脚色に傷こそ無くても冒頭の狂気の車事故一つ取って見ても
それに到るまでのプロセスが 「戦後30年の因縁は未だ晴れず・・・」 という理由だけでは弱く

演劇的描写
過ぎるといえる。

D・ホフマンの別荘でのシーンも、主人公には射撃の練習の経験があったという言及が有るのみで
当局相手に素人が撃ち合いで勝るのは現実的にあり得ず

それを最もらしく演じたD・ホフマンの、極限な位に張り詰めた表情を作る
迫真の演技に 頼り過ぎ な 演出だと言わざるを得ない。


あくまで、青春俳優主演によるヒット作を目指し、リアルで難解な描写を嫌ったか。


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■ 映画 マラソン マン アメリカ(1977年3月)125分
■ 監督 ジョン・シュレシンジャー
■ 出演者 ダスティン・ホフマン/ローレンス・オリヴィエ/ロイ・シャイダー
/ウィリアム・ディヴェイン/マルト・ケラー

 






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最終更新日  2017年12月02日 04時39分25秒
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