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2013年02月02日
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カテゴリ:洋画 [ドラマ]


- 新作映画レビュー -


『アバター』以前から 構想された3Dがこの映画の製作を可能にした理由とは
ライフ・オブ・パイ
トラと漂流した227日

LIFE OF PI
アメリカ 127分
2013年1月25日公開

出演 :スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、アディル・フセイン、タブー
監督 :アン・リー


第85回アカデミー賞
監督賞、作曲賞、撮影賞、視覚効果賞 受賞



アカデミー協会の偏見に遭い 『ブロークバック・マウンテン』でオスカーを逃した
今回11部門でノミネートのアン・リー監督初の3D作品の本作

『アバター』 公開よりも何年も前から 3Dで検討されていたというが
アン・リー自身、3D無しでは映画化は成り立たなかったと語った

その理由とは・・・


△▼△▼△

忘れていると思いますが、これでもウチは映画レビューのサイトです(爆)

新作はスルーし あえて旧作をレビューするという
硬派なサイト作りがウチの信条でしたが

そりゃまあ、たまには新作を解説しますよ・・・(笑)


ただ・・・

『トビウオがまるで高速で飛ぶ鳥の様で衝撃的だった』 とか
『夜の海を巨大な鯨が跳ねるスペクタクルに満ちた幻想美』 とか
『虎と少年だけなのに引き込まれるストーリー』 とか
『虎とどう共存したのかが見どころ』 とか
『面白いからお薦め』


の様な、解説は全くしません(爆)

その手のレビューは 他のレビュアーさんにお任せするとしてw



さて、

今回は吹き替え3Dで鑑賞しました

本作の3Dは非常にクオリティーの高いもので
『エアベンダー』 での 飛び出す絵本的 幼稚な技術は一切無く
目の悪い私でも 目を疲労させるものでもありませんでした



今回主人公の吹き替えを担当したのは
今や日本を代表する俳優へと成長した

本木(モックン)雅弘で、声優の中でも違和感の無い
何の問題のない吹き替えを愉しめました

どこかの 『プロ×テウス』 の棒読み女王 剛××芽 とは比べ様の無い
吹き替えクオリティーで ストレス無しの鑑賞なのでご安心下さいw



本作は 主人公の口で語られる脅威に満ちたサバイバルを
聴き手のライターの立場で体験する2時間となります

元々この聴き手のライターの役は 『スパイダーマン』 の
トビー・マグワイア が配役されていましたが

撮影まで終えながら 別の配役にした理由は

全て無名のキャストで締められた本作に
もはやハリウッドスターとなったトビー・マグワイアは

聴き手の役には浮くと判断したアン・リーの采配でした


これは何よりも本作が 3Dで語ることによって
観客が新鮮な視点から鑑賞する事を狙った理由からでもあります

本作にはすべてのアン・リー作品の根底に流れている
純粋性』 その信念を語る物語 があり
それを非常に巨大なスケールで描いています

3Dでなければならなかった最大の理由は 『海』 の描写でした

アン・リー監督は 海を人生の苦難にたとえ
穏やかな時もあれば 荒れ狂う時もある

優雅に波を乗り切る事もあれば、為す術もなく巨大な波に飲まれる事もある

そんな心象風景を海に例えて映像で100%表現するには
奥行きのある映像でなければならなかったと語りました

また、監督は海を 『砂漠』 と例え
数々の宗教を学んだ主人公の心の葛藤と孤独を

砂漠で孤立して途方に暮れる様として表現したかった狙いもあった様です

『シェルタリング・スカイ』 で360度全て砂漠の中で絶望と孤立を表現した
ベルトリッチとは真逆の

360度大海原の中で孤立した中で生きるとは何かを表現したアン・リーの
力強く感情を揺さぶる作品作りが可能にした 映像体験だと思います


最先端のデジタル技術と驚異の映像美が話題の本作ですが

何よりも本作が 『脅威の映像美』 が謳い文句の既成のCG作品郡と
完全に一線を画し、これ程の話題になる理由が

いつものアン・リー作品に見られる
信念の中に生きる姿の美しさ そのものにあるからだと思うのです


本作には、この手の映画にありがちな
『本題』 に入るまでのプロットの 『助長感』 が一切無く

それでいて本題となる漂流までの場面が丁重に描写されており

主人公の非凡さと信条を魅力ある映像的体験で飽きさせる事無く
観客に印象付けて行きます

原作者は 動物園は動物を、宗教は人を
どちらも閉じ込める場所と人は見ている と話し

その上で、遭難を人生の試練として描き
宗教心では無く 信仰心を伝えたかったのだと語りました

『遭難』 も海上という空間に閉じ込められた一つの場所です
『人生とは』 という大いなる命題を描くには
それら全てが 必要な要素だったのでは無いでしょうか


本作では 人とは決して相まみえないモノとの 『共存』 を描いているのも

全てを失った少年の この大きな 『挑戦』 を
その内面を壮大に描く事で

物語を伝える価値、物語を共有する事の意味
映像的体験で 観客に伝えようとしている

そんなテーマを持った作品だからなのだと思うのです


共有はお手軽、共有は無料
そんな価値観無き価値を持った現代にこそ
この映画のテーマが重く響くのでは無いでしょうか




少年と虎の運命は
そしてその結末は・・・それは是非 劇場でご確認下さい



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最終更新日  2014年07月25日 05時30分22秒
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