新スター・トレック 70年~90年代を振り返るエッセイ 第1回 『故郷への長い道』 STAR TREK THE NEXT GENERATION アメリカ 連続TVドラマ (1987年~1994年)45分 全178話 ■ 製作総指揮 ジーン・ロッデンベリー / リック・バーマン ■ 出演者 パトリック・スチュワート、ジョナサン・フレイクス、レヴァー・バートン、 デニース・クロスビー、マイケル・ドーン ブログ主はイラストを外した途端、本性を表しやがったなと 謗られる言葉が聞こえて来る様であります 今回の更新ですがw 趣味関心キーワードに しっかりと 『スター・トレック』 と書いておりますので 今後一度と言わず何度でも記事にしたいと思います さて なぜカーク船長版 『スター・トレック ※日本語タイトル:宇宙大作戦 』 では無くて その続編の 『新スター・トレック』 なのかは、話すと長くなるので・・・ ・・・ここはせっかくなので、その長い話をしましょう このスター・トレックは、前作 『宇宙大作戦』 の後番組として制作された カーク船長もミスタースポックも出てこない 前作から78年後の世界を描いた 前作の復活を望む声を受けて、設定だけを受け継いだ SF・TV番組でした ハーバード大学出身の今や映画監督でもある 『ライカー副長』 役の ジョナサン・フレイクスは、番組のオーディションのさい 大人のやる仕事ではない この番組かなりヤバイぞ と、思ったと語っていた通り 前作の出演者が一切出ない続編の企画には 一様にすべての関係者は懐疑的でした 実際、第1シーズンと呼ばれる 1年目の放送分26話を見る限りでも 前作を踏襲した焼き直し的作品の謗りは否めない出来でした。 私自身、東京時代 深夜のフジテレビで放送していた事は知っておりましたが その頃はカーク船長もスポックも出てこない 変なスター・トレックをやっているな と 金曜日の深夜の寝る前に 見るともなくTVを付けて 眺めるだけのものに過ぎない スルーしていた作品でした しかし当初は凡庸なSFシリーズだった新スター・トレックも、 2年、3年と続ける内に 独自の切り口を生み出して 次々と傑作エピソードを生み出すようになって行きます 私がそれまで 眺めるだけでスルーしていた 新スター・トレックを 始めてまともに観る様になったのは 第2シーズンに入って 9話を過ぎた 35話の 『人間の条件』 というタイトルの回からで レギュラー・キャラクターである アンドロイドの 『データ少佐』 が、 研究のために解体処置を受けるのをクルーが 対立訴訟 を起こして食い下がり アンドロイドは モノなのか生命体なのかを 裁判で争うという 物凄い興味深いストーリの回でした 『LAW & ORDER』 『アリー・マイ・ラブ』 『ボストン・リーガル』 の様な 裁判ドラマが大人気なアメリカのドラマらしいエピソードだったのですが 日本では馴染みのないこの法廷劇を 私は食い入るように最後まで観ていました。 それから、毎週金曜日の深夜はビデオをセットして 翌日 土曜日の朝に鑑賞する生活が始まるのです 日本のドラマは10話程度で終了するので 新スター・トレックで例えると 人気キャラクター 『Q』 が再登場して ライカー副長をパワーを使って万能にしてしまうという 知らない人が説明を聞いたら何の事か 皆目検討が付かない回で最終回を迎えてしまうという事で 第125話でヒューゴー賞を受賞した大傑作 『超時空惑星カターン』 などは 存在しなかった事になるのです まさに継続は力なりで、新スター・トレックも1年2年と続いた事で 私の様な視聴者を得たという事になるのでしょう 私はSF映画が好きなので スター・トレックは全作品を観ておりますが そもそもスター・トレックのファンでもなんでも無く 実家のある東海地方ではヘビー・ローテーションをしていた カーク船長の 『宇宙大作戦』 も 当時余り観ておらず 現在ではスカパーに加入して 海外専門チャンネルで何度も放送をしている作品にも関わらず 未だカーク船長版 『宇宙大作戦』 を全話を観ていないという事実があります 私がスター・トレックの それも 『新スター・トレック』 に熱を上げるようになるのは この後 私の週末のささやかな愉しみとなっていた番組鑑賞が フジテレビが放送を 第2シーズンの最終回 第48話で 放送を打ち切った事で 何とかして この続きを見ようとして 東海地方では続いていたこの放送を 実家で撮り溜めて貰う事をきっかけに 始まって行くのでした (つづく) -STORY- ジェイムズ・T・カーク船長が活躍した時代から 約80年 新造された惑星連邦宇宙艦 USSエンタープライズ NCC-1701-D の艦長として着任した ジャン=リュック・ピカード 艦長の指揮のもとクルーは一丸となって 人類未踏の宇宙への探索の任務へ付く -解説- 60年台に放送された第1作 『宇宙大作戦』 は 革新的なドラマとして登場しましたが 視聴率の低迷のために 僅か3シーズン 3年の放送を持って打ち切られます しかしドラマの根底に流れる 人種の壁を超えた共存 を描いた物語は 未だ人種差別の根強い世の中にあったアメリカでは 絵空事と謗られると同時に 黒人が それも女性が宇宙を旅するというキャラクターが登場する 来るべき世界を描いた 先進的な番組として 再放送で火が付き 番組終了後に数年を経て 人気は全米へと拡がって行きました 折しも、番組を失敗させた男として 何とか借金だけは返済した後の プロデューサーのジーン・ロッデンベリーが カーク達を主人公にしたリメイクシリーズを企画している最中での出来事でした 続編シリーズの企画がもう少しで通る所で 77年の 『スター・ウォーズ』 の大ヒットで空前のSFブームが起こり、 映画に力を入れる事に切り替えた方針の煽りを食って TVシリーズ化は一旦頓挫します やがて 膨大な制作費を掛けた 劇場映画シリーズとして 続編化が実現する事になります そして劇場版第4作目の成功を機に 再び TV放送の企画が持ち上がりました この時点でプロデューサーだったジーンは 古傷に触れる行為だと この話を断っています オリジナルシリーズの焼き直しなどではなく 新設定による 新キャラクターが活躍する 新シリーズの構想を練り始めた1年後に 始めて企画が立ち上がりました それが 『新スター・トレック』 だったのです こうして、カーク船長もミスタースポックも出てこない 実に7年に渡る長丁場の アメリカのドラマ史に残る作品が 誕生しました (つづく ・・・) この記事の『楽天プロフィール』のつぶやきは >>こちら ★★★ 楽天エンタメナビ ★★★ 「アメリカ最大の国民的SFテレビドラマシリーズ」 ※リンク先の 参考になった ボタンは、ランキング用クリックボタンです。 F2拍手設置してみました^^ - 楽天市場 -
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